幸魂 奇魂 守給ひ 幸給へ
さきみたま くしみたま まもりたまい さきわえたまい
なぜそこに行きたくなったのか?
神旅に理由はない。
「ただ、呼ばれたから」
としか答えようがないのだ。
だが、行ってみると、
必ずそこには答えがある。
「あ〜 導かれた・・・」と実感できる。
体が先に動いて、そこに行かされた訳は
後から付いてくる。
ただそれは三次元的な理由ではなく、
魂のご縁としかいいようがないものが。
八百万の神旅をしながら思ったのは、
ひとは神の分御魂であろうということ。
さて、エネルギーの変わる節分に訪れのは
出雲大社。
ご祭神は、国づくりの神として知られる
大国主命。
国づくり最中に、農耕・漁業・殖産から
医薬などの様々な知恵が授けられたという。
この大国主命は様々な顔をもちそれごとに
神様名も違う。
その一つが奈良県 三輪山に
ご鎮座している大物主神だ。
冒頭の言葉
幸魂 奇魂 守給ひ 幸給へ
さきみたま くしみたま まもりたまい さきわえたまい
昨年十二月に行った三輪神社で何度も唱えた神語。
出雲大社の大国主命の「幸魂 奇魂」が
三輪山の大物主神なのだ。
幸魂 奇魂とは何か?
一霊四魂を聞いたことがあるだろうか?
心は、天と繋がる一霊「直霊」(なおひ)と
4つの魂から成り立つという日本の思想。
神や人には荒魂(あらみたま)・和魂(にぎみたま)
・幸魂(さきみたま、さちみたま)・
奇魂(くしみたま)の四つの魂があり、
それら四魂を直霊(なおひ)という
一つの霊がコントロールしているというものである。
和魂は調和、荒魂は活動、奇魂は霊感、幸魂は幸福を
担うとされる。
勇 - 荒魂(あらみたま)
「勇」は荒魂の機能であり、前に進む力である。
勇猛に前に進むだけではなく、耐え忍びコツコツと
やっていく力でもある。行動力があり、
外向的な人は荒魂が強い。
親 - 和魂(にぎみたま)
2つ目の魂の機能は和魂であり、
親しみ交わるという力である。その機能は、
1字で表現すれば「親」である。
平和や調和を望み親和力の強い人は和魂が強い。
愛 - 幸魂(さきみたま、さちみたま)
3つ目の魂は幸魂であり、
その機能は人を愛し育てる力である。
これは、「愛」という1字で表される。
思いやりや感情を大切にし、相互理解を
計ろうとする人は幸魂が強い人である。
智 - 奇魂(くしみたま)
4つ目は奇魂であり、この機能は観察力、
分析力、理解力などから構成される知性である。
真理を求めて探究する人は、奇魂が強い。
4つの働きを、直霊がフィードバックし、
良心のような働きをする。
例えば、智の働きが行き過ぎると
「あまり分析や評価ばかりしていると、
人に嫌われるよ」という。具合に反省を促す。
つまり、この直霊は、「省みる」という機能を
持っている。悪行を働くと、直霊は
曲霊(まがひ)となり、四魂の働きは邪悪に
転ぶとされる。
(ウィキペディアより)
一人の人間の魂はこのように四つの側面があり、
時としていずれかの魂が前面に出てきているのかもしれない。
新しいことに取り組むために、昨年三輪神社に訪れた。
恥ずかしながら、到着するまではご祭神が大物主神とは
思わなかった。てっきり大国主命と思い参拝した。
だが行ってみると、その凄まじいエネルギーに
すっかり魅了された。それが自分のエネルギーにも
なっていた。
何か迷いがでると、大物主神に問いかけ、答えをもらう。
三輪山で感じた古代に出会っていたであろう
魂のファミリーに助けを願った。
私としては力強く前進するためにパワーを
もらいにと行った三輪神社だったが、
「幸魂 奇魂」を何度も唱え、
(拝殿のところにそう書いてあったから
一生懸命唱えていた)
実は、荒々しいパワーではなく、
「愛」と「真理」を「愛」と「真理」を
唱えていたようだ。
そして、今日もまた目の前に大物主神が現れた。
龍と蛇・・・。
続く・・・。