8月14日。
お盆真っ只中のこの日、宮城県多賀城市にある荒脛巾(アラハバキ)神社を目指した。
関連記事:
【祈り】そうだ! アラハバキ神に愛に行こう! 本質に近づく 東北のアラハバキは恐ろしいほどの氣を発す 荒脛巾神社・宮城
荒脛巾(アラハバキ)神社の近くにあったのは、陸奥総社宮。
本社の鎮座年月は明らかではありませんが、往古陸奥国の府内にして陸奥国府に属する総社で、かつて歴代の国司の奉斎したところとなります。国司は任国内の諸社に神拝することが定められていましたが、巡拝の手間を省くため、国内の神社を一箇所に集めて詣でることが広まりました。当社は陸奥国府多賀城に赴任した国司が、多賀城東門の近くに合祀勧請したのが始まりとされています。
(陸奥総社宮HPより)
総社とは? → こちらから
ご祭神 八塩道老翁神 八塩道老女神
陸奥国内31郡の式内社100社の神霊を合わせ祀る。
(Wikipediaより)
総社とはなんだろう?
最初にその疑問が浮かんだ。
鳥居から中を覗くと、こじんまりとした境内のようだ。
参拝客はおらず、ひっそりとしていた。
総社って?と、思いながらキョロキョロしていると、鳥居の左右にさまざまな神社の名前が連なっている。
中には、参拝したことのある神社もあった。
そうか! 総社とは、いろんな神社の集合体のようなものだろうか。
一人納得し、境内へ。
狛犬さん
狛犬さん
わら〜っ、わさ〜っと、樹々に囲まれた本殿。
とても素朴。
といっても、そこは総社。村の鎮守様というエネルギーではない。
もっと大きなエネルギー!
本殿の左側に回ると、そこは異世界。
エネルギーが違う。
こちらが、そもそもの鎮守さんかな?
土地の霊やら、何やらかにやらが、集っている!
入るべからず。
内側からの結界がある。
周囲の柵が明確な境界。
では、遠巻きに・・・
本殿前で撮影していると、
語りかけてくるように、右側の樹が氣を発する。
元気な銀杏の樹!
伸び盛り!
すると突然、ボタン! ゴロン!
んん? なにごと〜!(◎_◎;)
まだ青い銀杏の実!
樹の精霊からのプレゼント!
まるで日本昔話みたいだと、苦笑。
「ありがとう〜」と、樹の精霊に声をかけ、
ここのものは、ここに置いておこ。
「お気持ちだけいただくよ〜!」
と、樹の氣をいただく。
樹をいえば、
陸奥総社には、立派なご神木がある。
ハナモクレンと杉の木。
ハナモクレン ↓
杉の木 ↓
杉の木周辺にはたくさんの木々が重なりあっている。
少し離れたところからみると、そこはまるで、
ジブリ映画の「トトロの森」のようだと思った。
陸奥総社宮の近くに、多賀城跡や荒脛巾(アラハバキ)神社がある。
それは、何か、、因縁めいているようにも思えた。
国司の任務の効率化という人的事情があったにせよ、100社の神霊を合わせ祀るとは、この地のエネルギー・八百万を鎮めるためでもあったのだろうか。
また、位置的なものを見ると、陸奥総社宮と荒脛巾神社は多賀城の鬼門に位置する。
どうやら、話は、古代多賀城へと戻るようだ。
奈良~平安時代。大和政権による東北支配の重要拠点として創建された「多賀城(たがじょう)」。
古代東北と大和政権の戦い。
苦戦を強いられた坂上田村麻呂だが、最終的には大和政権の勝利となった。
ところで思うのは、
田村麻呂は何と戦っていたのだろうか?
それは、もしや土着の神霊が乗り移ったアテルイだったのだろうか。
ふと、5月に訪れた奈良・古代国家の地を思い出した。