夏の終わりに富士山へ。
下界は曇りのような、でも、時どき太陽が顔をだす。
しかし、富士山へ登るほど、天気が荒れてきた。
今回は、富士山五合目にある冨士山小御嶽神社を参拝。
冨士山小御嶽神社
937(承平7)年に、山岳信仰の聖地である小御岳山の山頂(富士山五合目)に鎮座、創建されました。
小御岳は富士山より古い山で、小御岳と古富士が土台となって噴火を繰り返し、いまの富士山の姿に。
毎年7月1日には開山祭が行われます。
五合目周辺は「天狗の庭」と呼ばれ、天狗が支配していたという言い伝えがあり、小御嶽太郎坊正真という天狗様が道開きの神様として神社に祀られています。
神社には天狗様にちなんだ宝物が多く、中庭の大斧はなんと重さ百貫(375kg)もあります。(富士の国 やまなしより)
ご祭神
磐長姫命
桜大刀自神(木花咲弥姫命)
苔虫命(磐長姫命の別名)
イワにコケ、というと国歌「君が代」が思い出される。
加えて、桜の樹。
そして、ここは富士山!
晴れていたなら、天晴れ ニッポン!と、言いたいところだ。
ところで、先の記述のように、ここ富士山五合目は、小御嶽山の山頂。
以下、国土交通省 中部地方整備局 富士砂防事務所 HP
「富士山豆知識コーナー 富士山誕生」より
小御岳火山
今から数十万年前頃に、箱根火山や愛鷹火山の活動が始まり、ほぼ同じ頃小御岳火山が噴火をはじめました。小御岳火山は多量の安山岩溶岩や火山灰、火山砂礫を噴出し、爆発を繰り返しながらゆっくりと大きくなり、最終的には2400mほどになりました。北側スバルライン終点、小御岳神社近くの泉ケ滝で、この小御岳火山の頂部と思われる安山岩の姿を見ることが出来ます。
その他にも、古富士火山や新富士火山についてもイラスト付きで説明があるので、参考までに!
さて、小御嶽神社。
一の鳥居を抜け、境内へ。
下界では、まだまだ残暑厳しいと思っていたが、さすがに富士山五合目。
雨は冷たい、風は強い。
涼しいのと寒いの間くらいの心地。
二の鳥居。
本殿付近は撮影禁止。
先の説明のとおり、その昔、富士山五合目付近は天狗の庭といわれ、天狗が支配していたとか。
また、山梨県神社庁によると小御嶽神社は、
「富士山小御嶽石尊大権現、富士山中宮とか、富士天狗宮とも称し、富士登山者の守護神である。故に往古より、お中道巡り、富士山頂へ至る行程の拠点とし、富士行者が参籠して大行となす。」とされる。
天狗の下駄と小槌!
参拝を終え、小御嶽神社から出ると目の前には富士山・・・の、はずが、残念ながら、この日は雲が多くて、山頂は見えず。
風が強かった。
下界では聞いたこともない風の音。
まるでなにかを語りかけているような、空気が言葉をつくり出しているような感覚。
撮影はしなかったが、富士山五合目には馬がいた!
馬に乗って六合目あたりまで行けるらしい。
わたしは馬には乗らず、徒歩で、富士山登山口へ突入!
気分だけ、富士登山。
すぐに引き返す。
雨風で体が冷たくなったので、レストハウスでお茶を飲みながら、しばし休憩。
ぼんやりと富士山頂を眺める。
たっぷりとはいかないまでも富士山のエネルギーと循環したので、一路、下界へ。
途中で、日本アルプスを眺める。
天と地を雲がつなぐ
空にある水
地にある水
そんな言葉が浮かぶ。
天と地はそもそもひとつ。
雲が泡のよう。
日本アルプスは、ただいま入浴中!
やがて、少し陽が射し、稜線が少しずつみえてきた。
最後に、天狗を考えてみた。
天狗とは? いろんな説がある。
神に、魔物に、妖怪に、はたまた修験者に、宇宙人!? 日食・月蝕!?
その実態は?
すべて有りのように思う。
八百万の神の複数もつ顔のうちのひとつ。
また、鬼や妖怪の類いは、ひとに巣喰う闇によって、あっちとこっちに、どっちにそっちに変幻する。
夢・幻といってしまえば、そうかもしれない。
正道に導くものあり、魔導するものあり。
ひとの心根次第。
幽界との関わり次第。
例えば人間社会であっても、誰もがいいひとというAさん。でも、苦手なひともいるかもしれない。
なにをされたわけでもないけど、なんか苦手かも〜。
理由もないし、理屈では説明つかない。そんなことがある!
生育歴やトラウマに関係しているかもしれないし、時空を超えた、前世の宿怨!かも?
民話などに登場する鬼や妖怪も、好きでそれになったわけでなし。
実は、間に人間の邪なる念が絡んでいることもある。
気の毒に〜・・・ということになるのだが、いまは、鬼なので、鬼対応をいたしましょう!
(アニメの話ではありません!)
外道にくだった鬼や妖怪も、歩く道はひとと違えど、修練中。
暗く冷たく濁った道を、大宇宙へと還・・・れればいいね〜!
陽の光。神の放つ光を感じることができるといいね〜!
邪霊や魔物と本来歩く道が違うはず。
ひとがその道へ迷い込まない限り。
それとは逆に、ひとは意図して高い次元にある神霊の道を歩むことができる。
この世界は、無数の次元が重なり合う。
それが、あっちとこっち、そっちとどっちの分かれ道をつくる。
あっちとこっちは同じ道
そっちとどっちも同じ道
違ってみえるは、夢・幻。
アストラル界に迷い込んだ魂。