「その能力は昔からですか?」
よくいただくご質問。
その能力とは、霊的能力のことだ。
人間的時間軸で考えるなら、正直、よく分からない。
生まれたときからともいえるし、見る場所、見る方向、見え方が変わっただけともいえる。
気づきも、直観も多かったし、ひとより敏感ではあった。
でも、自分がそういう体質なのだと、しっかり認識したのはここ数年のことだ。
それまでは、星占いなどの軽い感じの占いは興味はあったけど、さほど「スピリチュアル」な世界には興味はなかった。
幽霊や妖怪、妖精など見えない世界の住人たちには興味があったけど、異次元・異界にコンタクトしようとは思っていなかった。
神社仏閣や大自然は好きだったけど、宗教や自然環境の活動どうのこうのもなかった。
なにかにとらわれるのが嫌だった。コントロールされるのがいやだった。
「スピリチュアル」にハマるということは、わたし的には、何やら得体の知れない力に支配されるような恐れがあったからだ。
主導権は常に掌中にしていたかった。
だが、いまは、霊的体質というのは、特別な能力でもなく、頑張って身につけるものでもなく、コントロールされるものでもないと思っている。
自他のエネルギー境界が近いか遠いか、それによって異質なものに気づきやすいの違いではないだろうかと思っている。
だから、誰でも自分の魂にコネクトすることはできるし、直観も気づきも得ることはできる。
すでに地球のアセンションが始まっているので、小さい子やこれから生まれてくる子の多くは、最初から自他のエネルギーの境界があまり無いことが多い。
それはある意味、未来体質、ワンネス体質なわけだが、いくらアセンションが始まったとはいえ、まだ地球の波動はそこまで高くはない。だから霊的混乱をおこし、結果、この世界でいうなら病名がついてしまうこともあるかもしれない。
いくつかの例でいうなら、成長過程の環境で「これが常識!」だとばかりに、思考でガッチガッチに固め、追い込むようなことがあれば、また、養育者の恐れがあまりにも強すぎるなどすると、魂の波動と生き方が乖離し、その子どもは葛藤をおこしやすくなる。
おそらくわたしも上記のような家庭環境で育ったなら、もって生まれた霊的体質はマイナスに働き、混乱した人生になっていたかもしれない。いつでもどこでもなにか得体の知れないエネルギーに怯える生活になっていただろう。
この世界はとても恐ろしい場所になっていたかもしれない。
しかし、そうはならなかった。
なぜか?
育った環境は大きい。養育者である両親が、ガッチガチの思考のひとではなかった。
片や自然のひと、片や霊的能力のあるひと。そういう大人たちに囲まれ、田舎で育った。
魂の選択といえば、そうなのだが・・・。
そして、これもまた魂を守り、成長を促し、ときに気づきへとつなげる役割だったのだろうと思えることがある。
わたしは6、7歳の頃から宝塚歌劇が好きだった。
それをきっかけとして、大人になってはミュージカルをよく観に行った。
また、映画はもちろん、歌舞伎、新劇、バレエ、ダンスなどの舞台鑑賞。絵画などの展示会。
あらゆる芸術鑑賞をしていた。
色々な芸術にふれ、結局のところ、宝塚歌劇が一番好き!というところに落ち着いているが。
ここ数年で、自分が宝塚歌劇を観ることの霊的な意味に気づいた。
それは、過去生を観ることであり、こころが刺激され、時に気づきや直観へと導かれることだった。
綺麗〜 素敵〜 カッコイイ〜 華やか〜 感動〜 ワクワクする〜
そんなこころの動きを経験してくて、感動したくて訪れていた場所は、大きく深い意味のある場所だった。
また、魂の変遷とともに、興味ある内容も変わっていった。
先日も宝塚歌劇を観劇しているときに、「魂の入り口」というメッセージがやってきた。
そうか、わたしにとって宝塚の舞台を観ることは、魂へと導かれる「入り口」のようなものだったのだ。
過去生で体験した似たような場面になると、こころ踊ることもあれば、悲しくて胸が押しつぶされそうなほど泣くこともある。
自分の反応が不思議だと思うことがしばしばあった。
スピリットガイドは導いてくれていた。
人間的わたしが、魂から離れないように。
成長過程で、思考をがんじがらめすることなく、芸術という世界に意識を遊ばせる。
パラレルワールドで魂のシンクロニシティ。
それが芸術のある意味。
魂の成長への近道。
自分の魂としっかりとつながりたい! 気づきや直観を!というなら、第一に自分自身の感覚を開いていくことだ。それには、感覚、感情に敏感になる必要がある。
たまごが先がニワトリが先か?という話になるかもしれないが、感覚が開かれているひとは案外芸術的なことを好むように思う。ならば、感覚を開くために、芸術鑑賞をするのもいいかもしれない。
波動の高い芸術。神よって創られた作品は、どんなものでも観たひと、聞いたひと、感じたひとの魂を揺さぶる。もしかしたら、次の扉が開くきっかけになる。