男性・男性性のイニシエーションの神話。
子殺し
親殺し
言葉にするのも悍しい。
しかし、それは、神々の物語。
そして、神々の激烈な暗部は人間は組み込まれ、ことあるごとに、この世界で繰り広げられる。
ギリシャ神話。
ウラノス(天王星)・クロノス(土星)・ハデス(冥王星)/ポセイドン(海王星)/ゼウス(木星)
デメテルーコレ(ペルセフォネ)とはまた別の子離れ、親離れのカタチ。
簡単に表現すれば、「父を超えていけ!」
ディズニー映画「ライオンキング」もそうだけど、この世界にはよくある話。
集団から旅立ち、すったもんだ、困難を乗り越え、成長の果てに英雄になって帰ってくる。
さて、ギリシャ神話に話を戻せば、
ウラノスの子どもがクロノス。その子どもたちがハデス・ポセイドン・ゼウスたち。
ウラノスは、ガイアとの間にできたキュプロス族などの子どもたちを嫌い、生まれるとすぐ冥界へ閉じ込めた。
ガイアは、そのように傍若無人に振る舞うウラノスを許せず、子どものひとりクロノスに斧を渡し復讐を頼む。
クロノスは母の願いどおり、父 ウラノスに襲いかかり、男根を切り落とし海へ投げ込んだ。
クロノスはウラノスに代わり、神々の支配者になった。
しかし、そこに予言が放たれた。「クロノス 父と同じように、息子にその権力を奪われるだろう」と。
それを恐れたクロノスは、レアとの間にできた子どもたちを次々を呑み込んでいった。
ヘスティア・デメテル・ヘラ・ハデス・ポセイドン。
6番目の子となるゼウスを産むとき、レアはクレタ島に渡った。そして、石を産衣で包みクロノスに渡した。
クロノスは前の子どもたちと同じようにそれを呑み込んだ。
クレタ島で密かに育てられ成長したゼウスは、女神メティスの力を借り、嘔吐薬をクロノスに飲ませることに成功した。
飲み込まれた逆順に吐き出される兄弟姉妹たち。
ここから10年、ゼウス率いるオリンポスの神々とクロノス率いるティタン族が戦いが続けられた。
勝利したのは、オリンポスチーム!
そして、ゼウスは最高神になった。
血も涙もない、神々の戦い。
神といえど、いや、神だから、さまざまな顔をもつ。
この世界のそこここに、それらはみられる。
家族関係を含め、人間関係の諍い、争いが引き起こされる。
凄惨な事件、日常のちょっとしたいざこざも、それらすべては星々の動きによってのこと。
戦いの合図は、クロノスが子どもたちを呑み込んだように、人間がなにか巨大なエネルギーに囚われ・支配され、そこから自由になろうともがくところからだろうか。
気分悪い。不自由だ。
よくは分からないけど、身動きできないような葛藤がおきる。
魂が動きだしている
あっちとこっちの距離が近くなる
魂は自由になろうと人間意識に働きかける。。
しかし、魂意識と人間意識が乖離しているため、
魂の意図が伝わらない。
ただ苦しい。この状況から逃げだしたい。打破したい。
自分を囚えているのは誰だ?
自分が自由になるのを邪魔するのは誰だ?
あるひとは親を、
あるひとは子を、
はたまた、見ず知らずのひとを、
社会を、世の中を、世界を、
それらをひっくるめて、自分自身を、
訳もわからぬままに、避けたい、嫌い、恨みつらみ、
傷つけたくなる。
おそらく、大きな事件になるかならないかだけで、
人間ひとり残らず、何かを傷つけるシーンはちょっとの間でもあるだろう。
誰を、世界を、どのように傷つけようとも、結果、自分の魂を傷つけることになる。
それは、内なる神々が人間を通し、苛烈な面を表す瞬間。
知らぬまに、自分を、誰かを傷つける。
知らぬ間に。
誰かのせい、環境のせい、状況のせいにしたくなるのも頷ける。
傷ついたから、もう傷つきたくない。傷ついてきたから、もう傷つきたくない。
また、それらは、原因の世界・無意識の世界・あちら側で起こっていることだから、結果の世界にいるわたしたち人間には理解も納得もできにくい。
ところが、結果、自分が当事者になって、結局、傷ついている。
なんなんだ?
すべては自分が属するもうひとつの世界のことを。
そんなこと、知らねーよ!と、言ってみたくなるものの、天に向かって唾を吐けば、結局自分の顔にかかる。
怒りがだんだん大きくなって、さらに憎しみにも近い感情になってくる。
だからといって、神のせいだ、知らなかった、操られたと、なにかを傷つけるなら、
結果、自分自身を、魂を傷つけることになる。
だから、
知らなければならない。
気づかなければならない。
目醒めなければならない。
そして、
内なる世界の家族たち
魂でつながる家族たち
太陽系にある星々
魂を介し、
惑星 天にある神々に耳を傾ける。
惑星 内なる家族と調和する。
それが、この世界の親子・家族関係を含めた関係性を自律的で愛あるものになる。
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