【祈り】中山道の宿場町! 樹の神とこうのとり伝説  鴻神社・埼玉

2022.12.1  Chikako Natsui
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こうのとり伝説がある、埼玉県鴻巣市にある鴻神社を訪れた。

2021年に公開されたアニメーション映画「神在月のこども」の劇中に出ていた神社のひとつが、こちらのお社。

映画の内容はといえば、

『日本各地では『神無月(かんなづき)』と呼ばれる10月が、出雲地方では『神在月(かみありづき)』と呼ばれる由縁ー
それは八百万(やおよろず)の神々が、全国から姿を無くし、翌年の縁を結ぶ会議のため、出雲に集うという云われに在った。

主人公は、現代を生きる、12才の少女。母の他界で、好きだった走ることが嫌いになってしまったこども。
その彼女が、在る月、まわりはじめた神々の歯車によって、出雲へ向けて走り出す物語。

少女を神域へと誘うのは、一羽のうさぎと、一人の少年。」(映画「神在月のこども」公式サイトより)

 

鴻神社

住所: 埼玉県鴻巣市本宮町1-9

 

ご祭神 氷川社・スサノオノミコト 熊野社・ハヤタマノオノミコト 雷電社・ワケイカヅチノミコト)

鴻神社は明治6年にこの地ならびに近くにあった三ヶ所の神社を合祀したもので、もとは鴻三社といわれておりました。
明治40年4月8日に鴻三社から社号を改め『鴻神社』となり、現在に至っております。
鴻神社では、合祀以前の三社で祀られていた神をご祭神としております。
(鴻神社HPより)

 

 

それでは、鴻神社へ。

 

鳥居周辺

 

 

 

 

鳥居を抜け、参道へ。

 

 

ご由緒

 

 

参道左右の壁にはたくさんの絵が掛けられ、とても華やかだ。

 

鴻三社縁起

 

 

 

鴻三社縁起が描かれた絵とともに見る。

 

 

氷川社縁起

鴻の宮氷川明神とも呼ばれ、鴻巣郷総鎮守として広く崇敬を集めた古社で
この社に伝わるこうのとり伝説はよく知られるところです。
古墳時代末期の創建とされています。

こうのとり伝説(鴻j神社HPより)

 

昔、「樹の神」と言われる大樹があり、人々は「樹の神」の難を逃れるためにお供え物をして祭っていた。
これを怠ると必ず祟りが起こり人々は恐れ慄いていた。
ある時、一羽のコウノトリが飛来して、この木の枝に巣を作り卵を産み育て始めた。
すると大蛇が現れて卵を飲み込もうとした。これに対しコウノトリは果敢に挑みこれを撃退させた。
それから後は「樹の神」が害を成す事は無くなったという。
人々は木の傍に社を建て「鴻巣明神」と呼ぶようになり、土地の名も鴻巣と呼ぶようになったと伝えられている。
(Wikipediaより)

 

 

 

雷電社縁起

現在の鴻神社の地にありました。
竹林が多かったところから「竹の森雷電社」と呼ばれていました。
平安時代、都から東国へ下る高貴な女官が激しい雷雨にあって難儀し神に祈ったところ、
この地に至ってぴたりと雷雨がやんだので、ここに社殿を建て雷電社をまつったという伝説があります。

 

 

 

熊野社縁起

古くは熊野権現と称した古社ですがその創建は不明です。
市内宮地の旧家深井家の記録に深井対馬守景吉が永禄四年(1561)、紀州熊野に参詣して、
その社地の霊土と御神燈をいただいて帰郷し、鴻巣宿の市神社及び熊野権現の社殿の下に霊土を埋めたとあります。

 

 

 

こうのすの歴史を描く

 

 

こうやって掲示されたものをみると、鴻神社がこの地の精神性だったかが理解できる。

土地神とは本来そういう役割を担っていたのだろう。

 

 

参道反対側の壁には、

 

中山道鴻巣今昔絵図

 

 

中山道六十九次 現在の東京都板橋区から滋賀県大津宿までをいう。

ここ鴻巣は、七番目の宿場町。

 

 

 

 

参道には、絵だけではない。

 

三春滝桜

 

 

三春滝桜は、日本三大桜 国指定天然記念物

福島県田村郡三春町にある樹齢1000年以上のしだれ桜。

 

ここで会えるとは、嬉しい限り!

もちろん季節は紅葉の時期なので、咲いているはずもないが。

 

 

拝殿

 

 

子授け・安産の八百万らしく、優しげな氣が流れている。

そして、それは、それを求める参拝者の氣も大いに関係しているようだ。

 

 

鴻の宮

こうのとり伝説の地。

 

 

お社に寄り添うようにあったのは、

この地の精神性に力を授け続けるご神木。

 

 

 

鴻の宮の前にあった、

御神卵・こうのとり?

奉納物かな。

 

 

社務所近くにあったのは、

 

幸の宮弁天社

宝歴13年(1763年)にまつられたもので、開運招福、金運招来、諸芸上達(芸能、音楽)、
女子力向上などにご利益があるとされています。ご希望の方は社殿内でご祈祷いたします。
(鴻神社HPより)

 

 

三狐稲荷神社

天狐・地狐・人狐の三狐をまつるお稲荷様で、良い縁(恋愛・結婚・受験・就職・人間関係等)を結び、
悪い縁(悪い癖や習慣・悪い人間関係等)を断つというご利益があります。
(鴻神社HPより)

 

 

なんじゃもんじゃ稲荷

後ろにあるのは、なんじゃもんじゃの樹

 

日本では希少種の一つであり、絶滅危惧II類に指定されています。

開花時期は、4月下旬頃〜5月中旬頃。
花の形はプロペラ型で色は白。満開時には、まるで雪に覆われたような美しい姿を見せてくれます。
(鴻神社HPより)

 

 

神楽殿

 

 

夫婦銀杏

社殿の両脇にある樹齢500年以上のイチョウの雄木と雌木です。
子授け・安産、健康長寿、夫婦円満のご神木として親しまれています。
(鴻神社HPより)

 

 

宿神社

鴻巣宿の宿場を守る神として中山道の往来にまつられていました。心に強い願いのある方は、
このお社の中で個別に心願成就特別祈祷を受けることができます。
(鴻神社HPより)

 

 

ご神木 松の樹

 

 

庚申塔

 

 

浅間社

 

 

合祀殿

 

 

その他にも、複数のお社がある。

 

 

本殿を後ろから見る。

太陽とコラボ。

 

 

 

社務所近くにあった、柳の樹。

風に吹かれて、ゆらゆらゆらゆら〜。

 

 

鴻神社。

境内全体が賑やかで、優しい氣を感じた。

この感じ、どこかで、、

あ〜 幼稚園や保育園のそばを通りかかった時と似たような感覚がある。

園庭で元気に遊び回る子どもたちのエネルギー。

ギラギラとした陽の氣ばかりではなく、

不安にさせるくらいの陰の氣だけでもない。

 

産霊(むすひ)の地。

 

なるほど、出産にまつわる所以があるわけだ。

 

 

紅葉とこうのとりの絵を見ながら、

昨年から心を留めていた、

鴻神社に満足!

 

 

 

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夏井誓子
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