まもなく八月。
私にとっては要注意の月だ。
なぜか?
異界の扉の開き方が大きいからだ。
以前は、夏の暑さであらゆるものの流れが止まり、混沌としているせいだと思っていた。
ハズレていないが、そこにもう一つ理由が加わる。
八月はお盆の月。黄泉の国の人々の魂が行き交う交差点になる。
なにやら外が騒がしいと思っていた。
どうして、こんなに賑やかなんだろう?
馴染みのある風景をイメージして、そこにコンタクトをとってみる。
そこに生きている人間はいない。
みえてくるのは、ふわふわ、クルクルと回る霊魂たち。
なるほど、それは賑やかなはずだわ。
お盆だからね〜。・・・・・と、思ったのもつかの間。
それだけではないことに気づく。
日本にとって八月は特別な月だ。
二度の原爆投下、終戦。そして、お盆。
死霊だけではない。
あの大戦につながる生きた人間の意識が変わる。
戦争の悲しみ、苦しみ、憤りを思い出す。
さらにその人間につながる人々の意識にも影響を及ぼす。
それは他の人間の無意識にも働きかけ、波紋が広がり、波動を低くする。
集合無意識。
会ったこともない、喋ったこともない、「あなた、どなた?」って人の意識が自分にも影響を及ぼす。
もしかするとそれは自分の前世で体験したことなのかもしれない。
今日はなんだか、いつもと違う。地に足がついていないような、ふわふわした感じがする。
・・・なんてときは、自分とは違うものに影響を受けていることも考えられる。
八月は、目には見えなくても、様々なものが影響しあう月だ。
生きた人間の意識、霊魂・・・どちらかというと低い波動が影響しあう。
八月が近づいてくると、スイッチが切り替わったように波動も変化し始める。
それによって、敏感な人は落ち着かない気持ちになり、ものごとの流れが止まったように感じる。
そうじゃない人にとっても、仕事や人間関係がうまくいかないかったり、病気になるなどもあるかもしれない。
では、八月を乗り切るにはどうすれば良いのか?
一つはグラウディングだ。
生きた人間として、大地に根を下ろし、地球上に居場所を確保する。
現代人の頭は常に回っている。いつも何かしら考えている。
そのため、エネルギーが頭の方に行き過ぎてしまいバランスが悪い状態が続く。
常日頃から転びやすいとか、下半身にトラブルを抱えやすい方は特に要注意だ。
地に足が着いていないと、波動の違うものに意識をもっていかれやすい。
常に足の感覚を意識し、大地を踏みしめている感覚を味わって欲しい。
それからもう一つ考えられるのは、日常的に私ではないものをくっ付けてしまっていることだ。
死霊、生き霊、地縛霊、他人の意識、なんと呼べばいいか。これらは全て自分のものではない。
そしてこれらのものは、目に見えないだけでそこいら中にいる。
ただ、このケースになると、八月という限定したことではないので、
日常的に憑依されやすい体質の方は、人生うまくいかない時間の方が多いかもしれない。
憑依が憑依を呼んで・・・自分ではないもので、まるで厚いコートで自分を覆うような状態となってしまうこともある。
厚いコートで覆われ、自分本体が見えなくなってしまうこともあるので、危険だ。
特に、日頃から次のような傾向のある人は注意して欲しい。
他人のことや評価がとても気になる
自分のことは後回しで「誰かのために」「誰かの役に立ちたい」が口ぐせで、
他人軸で行動をする
感情のコントロールが難しい
体調が悪い
仕事や人間関係がうまくいかない
事故やトラブルに見舞われやすい
様々なケースがあるので一概にはいえないのだが、波動が変わる八月を前に、
今年前半を少し振り返ってみるのもいいかもしれない。
そもそも憑依されやすいということは、自分軸がズレやすい、自分を見失いやすい。
自分って何者?の状態ではないかと思う。
とかく他者の評価が気になり、それを得ようと他者に合わせた行動をしがちなので、
自分を無くしてしまうのだ。
付いてしまったものは放っておいても増大するだけなので、
ヒーリングで余計なものを取り除き、自分の輪郭がしっかりしてきたら、
ホントウの自分とつながるという作業が段階的に必要となる。
これらのことをやるのは一人では難しい。やはり専門家の助けはある程度必要だ。
そうそう、日本語はとてもオモシロい。
疲れるは、
憑かれる、
ともいえるので、尋常じゃない疲れは夏の暑さのせいだけじゃないかもしれない。
じっくり自分を観察してみるのもいいだろう。
ただ、全ては自分の波動が呼び寄せていることだと覚えておいて欲しい。
よくあるのが、自分の人生がうまくいっていないことを誰かのせいにしてしまうことだ。
「あいつに取り憑かれた。だから、自分の人生うまくいかないんだ!全てあいつのせいだ!」と、
言う人がいる。
目の前の現象は、全て自分が作り出している世界だ。
もし、波動の低いものが寄ってきていると感じたのならば、それはすでに自分の波動が低くなっているからだと考えられる。
八月こそ、地に足をしっかり着け、地球上に自分の居場所を確保するスタートの月なのかもしれない。