魂の声を聴くことはできる。
耳を傾ければ
聴く耳をもてば
感覚を開くのなら
しかし、ほんとうに「自分」の魂の声を聴きたいのだろうか?
スピリチュアルな能力、霊的能力に憧れるひとは多い。
スピリットガイドからのメッセージ
魂の声が聴きたいという。
魂の呼びかけに応え、
ほんとうにそう思っている場合と、あれ? 違うかも? と、思うことがある。
その多くは、自分の魂とつながりたいのではなく、他者の「何か」を見たい、知りたいと思っている。
自分のではなく、他者の霊的エネルギーを見たい。
それはおそらく「恐れ」が端を発しているのだろう。
他者の何かを掴んでおけば、対策を立てることができる。防御できる。逃げることができる。
さらには、コントロールすることができる。
恐れが欲へと変わっていることもある。
無意識にもそんな気持ちが働いていることを感じる。
霊的能力。
それはずっと昔から、畏怖であり、脅威であり、憧れでもあった。
神への信心、高貴なものへの想い。
そして、ご神託として、国、権力者、政、人心を操ることができるからだ。
その力を恐れると同時に、憧れ、そして嫉妬した。
そして、その力をもつ者を差別、迫害した。
ひとのうちには神も仏も鬼も地獄もある。
神や仏への想いは、すなわち内なる良心であり、鬼や地獄と化した場合には悪心が優位となっているのだろう。
そのエネルギーは、時空を超えて今尚、この時代にもやってきている。
迫害した者、迫害を受けた者。
カルマによってつながれ、同時代を生きる。
この世界が抱える恐怖を手放すことができたなら、人々の感覚は開かれ、この次元と異次元の距離は一気に近くなる。
誰しもが魂とのつながりを感じながら生き、自然、動物などの異界との密接さを知る。
しかし、ネガティブエネルギーはどんどんと大きくなり、人々とこの世界の波動を落とした。
霊界は果てしなく遠く、魂の声が聴こえないことの方が当たり前となった。
そこで霊界と現界。
霊的能力者がその間を媒介するわけだが、そのむかし、様々なカテゴリーに分かれた。
そもそも始まりは、ひとつだった。
大宇宙の聖なるエネルギーをこの世界へ下ろす。
霊界の高い周波数の形がそのままに現界へ映し出されるはずだった。
しかし、ある時からそこにひとの欲が入り始め、幽界のエネルギーが関与し始めた。
神界、霊界からのメッセージを権力者、政治経済のため、人心をコントロールするために使われるようになった。
白い力と黒い力に分かれた。
それもまた大宇宙の筋書き。
誰もが霊界にある魂とつながることができる。そして、そのエネルギーを使って何をするかは、それぞれ自由だ。
正も邪も経験しながら、やがては大宇宙へと還る・・・はず。
しかし、神とつながる魂が、そのエネルギーを自分の欲のために使うのならば、それ相応のものはやって来るだろう。
その能力は、決して自分のものではないからだ。自分の欲を満たすために与えられてはいないからだ。
そしてまた、自分自身とつながることができない能力者は、高い周波数の次元へとつながることはない。
ましてや聖なるコードへつながることはできない。
大宇宙がそれを阻む。
おのが魂とつながれないなら、我を語ることはない。by 父なる宇宙
ここでもまた二極化が始まる。
宇宙へと還る準備が始まる魂。この世界へつなぎおかれる魂。
還るといっても、これから先、何度目かの転生後のことかもしれない。
しかし、今生の生き方が、霊界の位置を変え、来世へも影響する。
「いま」は、過去からやってきた。
「いま」は、未来へといく。