悟りは、エゴを全て手放し先にある。
思考でねじ伏せられるものではない。
感情に翻弄されている、また、他者に同情や同化、なんらかの感情移入している間は、様々な「感情」を経験することが、「いま」の課題なのだろうと思う。
それを手放し始めたのなら、自分の思考や感情をとおして他者を見ることはなくなる。
大いなる宇宙＝神は、
「無」であり、「空」、「0位置」。
それが「愛」。
人間的な感情をもっていない。
全てを受け入れ、全てを許し、全てを愛す。
余すところなく大きなエネルギーを降り注ぎ、循環させている。
もし、そのエネルギーを受け取れていないとするならば、それは受け手側、受信器側にエラーが生じているのだろう。
心身魂の均衡が保たれていない。
大いなる宇宙の聖なるコードにつながっていない。
大いなる宇宙のエネルギーが、私たちの魂の本質である。
私たちが宇宙であり、宇宙が私たち。
無であり、空。
そして０位置にいるのが大いなる宇宙の愛ならば、感情で他者の人生をコントロールする愛は、大いなる宇宙の愛とはかけ離れているといえないだろうか？
しかし、この世界はネガティブなエネルギーによって、大いなる宇宙から乖離しようとしている。
宇宙エネルギーを受け取れない魂がどんどん増えている。
この世界を生きるには、様々な世界の中でバランスをとり、種の共存共栄はもちろん、種を超えた共生も必要だ。
だが、思考、感情をもつ人間界は、今、バランスを崩している。
他者と自分を混同し、あたかも他者の人生を自分にコピーして生きる魂が多くなっている。
「あなたのために」と言いながら、その実は、自分が寂しくないように、自分が傷つかないようにと他者をコントロールしながら生きる。
ひとは、自分の魂を生きる。
ひとつひとつ、魂の計画書がある。
エゴ的な思惑によって、他者の人生を邪魔するのなら、魂の計画書の変更しようとするのなら、それは互いのカルマを作ることになるだろう。
それは、カウセリングの場やセラピー、何かしかの治療行為において行われるケースがある。
辛く、苦しい。だから助けて欲しいと思って訪れた場所で、実はカルマを作っていたとなると、びっくり仰天だ！
それは援助者の方でも気づいていないのだと思う。
自分が目の前の「ひと」に対して、何をしているかは分かっていても、
その「魂」に対して、ホントウはどのようなことをしているのかが分かっていない。
私もあるセラピーによって、それを経験したことがある。
今の悩みが無意識層を変えることにより、解き放たれるという。
カウンセリングであっても、あらゆるセラピーの過程はそこが醍醐味だ。
無意識に閉じ込めてしまった「なにか」を解き放ち、ホントウの自分になっていく。
心身魂のつながりを取り戻す。
しかし、それは自分自身の「気づき」において行うことであって、他者のコントロールによって、または「やってもらう」ことではない。
やった方も、やってもらった方も、実はそれがカルマになる。
私の場合、内なる声が「違う」と告げていたのか、その方法には全く興味がわかなかった。
あとから考えるなら、意識に上がっている悩みは、この世界に、社会生活、他者との関わりに自分自身がマッチングしていなくて、ズレてしまっているためということが多い。
この世界そのものが、大いなる宇宙から乖離しているものなら、合わせる必要があるのだろうか？
それを修正したとしても、ホントウのところ、自分を苦しめる無意識層に閉じ込めている「なにか」を解き放っていないので、結局は表層の部分をなんとなく楽になって終わりの状態だろう。
それが、スターシードなどのエンパス体質の方なら、気をつけた方いい。
今の悩みや苦しさは、自分本来のものではなく、他者のエネルギーを自分にコピーしてしまっている可能性もあるからだ。また、知らず知らずのうちに波動の低いものを自分自身に憑依させてしまっていることもあるからだ。
だが、ここで難しいのが、人間関係。ひと対ひとの情だ。
心理的問題、悩み、病気、トラブルを抱えやすいひとは、大概、人間関係をうまく構築することが苦手だ。
自分と他者の境界が分からない。
他者を飲み込んでしまったり、自分を明け渡してしまったり、自分が無くなることが往々にしてある。
他者との距離感がうまくつかめない。
突き放してみたり、依存してみたり、感情のもつれ、その繰り返し。
これもよく見かけるパターンだが、何かを吸収したくて、とある講座、とあるグループに参加した。
最初は、自分自身がそこにいた人々に受け入れられているような気がして、居心地がよかった。
コミュニケーションが苦手なひとは、他者と少し良好な関係が築けると嬉しくなって、特定の関係にしがみつく。
しかし、そもそも人間関係が苦手となった大元のところが解決している訳ではないので、段々とその関係性が重荷になっていく。
寂しいし、心地良いところもあるから、そこにいたい気はするけど、でも息苦しい。
自分自身を高めたくて始めたことが、結局のところ、重荷になったり、魂の課題を目の当たりにすることになる。
課題だ！と、気づけばいいけど、実際にはそうはならないケースが多い。
いい人でいたい。
嫌われたくない。
仲間外れにされたくない。
寂しいから。
変な人だって思われたくない。
そんなこんなの思いから、自分自身に嘘をついてもその人間関係を続けることになる。
その関係性の中に自分を閉じ込めておくことになる。
確かに、魂は様々なことを経験したがっている。
実はその苦しい状況さえも経験であり、学び。そして、その状況を自分でどう変えていくのかを試したいのかもしれない。
自分の正直な想いを相手に伝えることが課題なのかもしれない。
これまで嫌われたくなくて、Noと言えなかったひとが、その苦しさから脱出するために、「No」を言う。
それが、生まれる前に決めてきた魂の課題なのかもしれない。
「No」を言うことによって、次の扉が開かれる。
他者の人生を借りて生きるのか？
それとも、魂の本質を生きるのか？
ひとにはそれぞれ魂の計画書がある。
その計画書に書かれていることを邪魔することは、自分自身でも他者であってもカルマを作ることになる。
この世界の常識とされた人間関係のあり方、理想とされてきたことが、実はカルマをつくるきっかけとなっていることもあるのだ。
人間関係は大事だ。人情とは、人と人の愛とはとても美しい。
それぞれが魂を生きているのならば・・・だ。
しかし、自分も他者も縛り、抜け出せない状態、アリ地獄のような関係になっているのだらば、それは、幽界のエネルギー、ネガティブなエネルギーが大きく関わり、魂を輝かせない状態にする。
どんなに辛く苦しいときを過ごしていても、魂はそれを経験することを決めてきている。
自分の苦しさを投影し、他者の経験を奪ってはならない。
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