小さな八百万や精霊は天と地、そして、ひとのエネルギーに大きく影響を受けながら、意思が発動させる。
安定、調和しているなら、その通りのエネルギーが発動され、
混沌、混乱しているなら、その通りのエネルギーが発動される。
清廉なれば浄められ
邪なれば穢れる
それがまたひとへと還る
因果は巡り
業は業をつくりだす
それがこの世界。
白いインクが黒いインクが混ざれば灰色に
黒いインクに白いインクが混ざれば灰色に
白と黒が混ざり合わさったこの世界
光は黒に吸収されこの世界に届かない
吸収され 吸収され 吸収され・・・
この世界が暑くなる 気温が上昇し続ける
光が広まる
光が浸透する
境界を超え、光のスピリットが協働する
7月半ば。
六芒星ネットワークのひとつ、滋賀県大津市にある佐久奈度神社を訪れた。
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ご祭神は、大祓詞の祓戸大神。
瀬織津姫命
速秋津姫命
気吹戸主命
速佐須良姫命
ところで祓戸大神は?
神道において祓を司どる神である。祓戸(祓所、祓殿)とは祓を行う場所のことで、そこに祀られる神という意味である。
日本神話の神産みの段で黄泉から帰還した伊邪那岐命が禊をしたときに化成した神々の総称ということになる。
これらの神は葦原中国のあらゆる罪・穢を祓い去る神で、「大祓詞」にはそれぞれの神の役割が記されている。
瀬織津比売神(せおりつひめ) — もろもろの禍事・罪・穢れを川から海へ流す
速開都比売神(はやあきつひめ) — 河口や海の底で待ち構えていてもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込む
気吹戸主神(いぶきどぬし) — 速開都比売神がもろもろの禍事・罪・穢れを飲み込んだのを確認して根の国・底の国に息吹を放つ
速佐須良比売神(はやさすらひめ) — 根の国・底の国に持ち込まれたもろもろの禍事・罪・穢れをさすらって失う
(以上、Wikipediaより)
さて、京都からJR琵琶湖線へ乗り、4つ目の石山寺で下車。そこからバスに乗り込み佐久奈度神社の最寄り大石小学校を目指す。
平日の10時台ということもあってか、乗客もまばら。一番後ろの座席でのんびり車窓を楽しむ。
忙しい街中からのんびりとした郊外へとエネルギーの質が変わっていく。
川がみえたきた。
瀬田川
バスは川の流れと平行しながら道路を走っている。
ふと、大祓詞の一節が頭に浮かむ。
佐久那太理に落ち多岐つ。早川の瀬に坐す。瀬織津比売と伝ふ神。大海原に持出でなむ。
「さくなど」という名は、さくなだり(急所)に由来する「ともくなど」の神(境の神)にちなんでいるといわれています。人々は、瀬田川の激流があらゆる罪やけがれを乗せて、流し去ってくれる場所として考えていたようです。平安時代になると、神社は祓(はら)い所として名高くなり、祓(はらい)行事が行われるようになりました。この伝統は現在まで引き継がれ、7月31日には川のながれを利用して人形(ひとがた)の祓い、茅(ち)の輪(わ)の祓(はら)いなどが行われる御洗祭(みたらしさい)があります。
社殿はかつて河畔にありましたが、天ヶ瀬(あまがせ)ダム建設によって現在の高台に移動し、新しい社殿は朱塗で美しいです。
(滋賀・びわ湖 観光情報より)
街中にほど近いところで観た瀬田川の流れは、まだ緩やかだった。それが佐久奈度神社へ近くにつれ川幅は広くなり、流れも激しくなっていく。
雨続きのせいか、水は濁っているようにみえる。それがまた川の流れに迫力を与えているようにも思えた。
終点・大石小学校でバスを降り、すぐのとこにある神社を目指す。
暑い。 でも、気持ちが良い。
気づけば、久しぶりの青い空!
佐久奈度神社到着。
ダム建設のため場所の移築はあったものの、神社創建は天智天皇の時代というからかなり古い。
また、10世紀後半に成立された大七瀬の祓所のひとつでもあるという。
大七瀬の祓所とは?
陰陽師によりひとの罪穢れを人形に移し、祓所で流すことだったらしい。
瀬田川の激しい流れをみていると、どんな罪穢れも祓浄められるように思える。
さて、鳥居をくぐり境内へと入っていく。
想像はしていたが、ここにもまたひとっこ独りおらず!
この日の空は魅惑的!
龍神たちが瀬田川と神社を取り囲み、乱舞している。
どんな神社でもそうなのだが、わたしは拝殿やお社よりも、その周辺にある神の依り代となる自然の造形物とシンクロする。
佐久那太理に落ち多岐つ。早川の瀬に坐す。瀬織津比売と伝ふ神
そんなわけで、瀬田川に在します瀬織津姫神に会いにいくべく・・・
境内から川を覗く。
ここからでも十分川のエネルギーを感じることはできるが、もっと近づきたい!
境内から川へと降りていく階段。
鳥肌がたつような、息をするのも苦しくなるような、
ダイナミックなエネルギー!
離れた場所にひとは数人いるのがみえた。
しかし川のエネルギーが力強く、ひとの氣がまったく流れてこない。感じない。
それでは!と、いうことで、「大祓詞」を奏上してみた。
天の氣
地の氣
ひとの氣
それがうまく噛み合い、調和するなら、この世界は安定する。
しかし、地の氣とひとの氣は邪なる氣に大きく影響を受ける。
邪なる氣
大宇宙にとって必要のない氣は、スピリットの変容を阻む、地球の変容を阻む。
以下、貴船神社Facebook投稿より
貴船神社宮司髙井和大監修による解読を紹介する。
『大祓詞』全文
高天原爾神留坐須 皇賀親神漏岐神漏美命以知氐 八百萬神等乎神集閉爾集賜比 神議里爾議賜比氐
我賀皇御孫命波 豐葦原乃水穗國乎安國登平介久 知食世登事依奉里伎
此久依奉里志國中爾荒振留神等乎婆 神問波志爾 問賜比 神掃比爾掃賜比氐 語問比志磐根樹根立
草乃片葉乎母語止米氐 天乃磐座放知天乃八重雲乎 伊頭乃千別伎爾千別伎氐天降志依奉里伎
此久依奉里志四方乃國中登 大倭日高見國乎安國登 定奉里氐 下都磐根爾宮柱太敷立氐
高天原爾千木高知里氐 皇御孫命乃瑞乃御殿仕奉里氐 天乃御蔭日乃御蔭登隱坐志氐 安國登平介久知食左牟
國中爾成出伝牟天乃益人等賀 過犯志介牟種種乃罪事波 天都罪國都罪許許太久乃罪出伝牟
此久出伝婆天都宮事以知氐 天都金木乎本打切里 末打斷知氐 千座乃置座爾置足波志氐 天都菅麻乎
本刈斷末刈切里氐 八針爾取辟伎氐 天都祝詞乃太祝詞事乎宣礼 此久宣良婆 天都神波天乃磐門乎押披伎氐
天乃八重雲乎伊頭乃千別伎爾千別伎氐聞食左牟 國都神波高山乃末短山乃末爾上坐志氐
高山乃伊褒理短山乃伊褒理乎搔別介氐聞食左牟 此久聞食志氐婆 罪登云布罪波在良自登
科戸乃風乃天乃八重雲乎吹放都事乃如久 朝乃御霧夕乃御霧乎 朝風夕風乃吹拂布事乃如久
大津邊爾居留大船乎 舳解放知艫解放知氐 大海原爾 押放都事乃如久 彼方乃繁木賀本乎 燒鎌乃敏鎌以知氐
打掃布事乃如久 遺留罪波在良自登 祓給比淸給布事乎 高山乃末短山乃末与里佐久那太理爾落多岐都 速川乃瀨爾坐須
瀨織津比賣登云布神 大海原爾持出伝奈牟 此久持出往奈婆 荒潮乃潮乃八百道乃八潮道乃潮乃八百會爾坐須
速開都比賣登云布神 持加加呑美氐牟 此久加加呑美氐婆 氣吹戸爾坐須 氣吹戸主登云布神 根國底國爾氣吹放知氐牟
此久氣吹伎放知氐婆 根國底國爾坐須 速佐須良比賣登云布神 持佐須良比失比氐牟 此久佐須良比失比氐婆 罪登云布罪波在良自登
祓給比淸給布事乎 天都神國都神 八百萬神等共爾 聞食世登白須
『大祓詞』解読
高天原(たかまのはら ※天上の神々の国)にいらっしゃる皇祖神(すめみおやのかみ ※親神様)の御命令によって、
八百万(数多く)の神々が一堂に集まり、幾度も議論が重ねられた。こうした神々による会議・相談の結果、皇御孫命(すめみまのみこと=瓊々岐命 ににぎのみこと)は豊葦原瑞穂国(とよあしはらのみずほのくに=日本国)を平和で穏やかな国として統治しなさい、とお任せになった。しかし、豊葦原瑞穂国には、素直に従う神もいれば、ご威光に従わず荒れ狂い暴れ回り、恭順を示さない神々もいた。そこで、瓊々岐命はそうした神々に『なぜ従わないのか』ということを幾度も問われたあと、それでも反抗して従わなかった神々を徹底して討伐し、追い払われた。こうして、荒ぶる神々だけでなく、言葉をしゃべっていた岩や樹、一片の草にいたるまで、その言葉をやめて静かになったように国土が平穏になったので、瓊々岐命はその玉座を発たれ、幾重にも重なってたなびく雲を激しく千切るようにかき分け押し分け、高天原から地上に降臨された。
瓊々岐命はこのように統治を命じられた国において、「倭(大和)の国」を都と定められ、統治の中心地とされた。
そこで、倭の国の中心にあたる場所に、地中深く穴を掘り、そこに宮殿の太く立派な柱をどっしりと差し立てられた。
また、屋根の上にはあたかも高天原に届くかのように千木を大空高くそびえ立て、荘厳で立派な宮殿をお造りになり、天照大御神の御加護を受けて、宮殿にお入りになった。
さて、平安に治めるこの国(日本国)の、極めて優秀な国民たちが、過って犯すであろうさまざまな罪穢、天つ罪・国つ罪など、沢山の罪穢が現れるであろう。このように多くの罪穢が出るならば、高天原の天照大御神が行われる天津神の神秘な儀式にならい、それと同じやり方で、神事に使う祓物(はらいもの)・撫物(なでもの)として、数多くの堅い木の根本と先端を切り取って適度な大きさ長さに切りそろえて、机の上に置き、また、清らかな麻の根本と先端のところを切りそろえて適度な長さにして、今度はそれを八つ裂きに切り裂き散らして(祓の神事をおこない)、天津神が授けたきわめて効力の高い、神聖で完全な祓の祝詞を唱えなさい。
このように祓の祝詞を唱えたならば、天津神(天上の神)は高天原の宮殿の磐門(御門)をお開きになり、天にかかる幾重にも重なり合った雲を御威勢で押し分けかき分けて、その詞をお聞きくださるでしょう。
国津神(地上の神)は高い山や低い山の頂上にお上がりになって、たちのぼる雲や霧や霞をかき払ってお聞きくださるでしょう。
このように天津神・国津神がお聞き届けくださるならば、罪と名が付くものは一切残らず全て消え失せるだろう。
それはまさに、あたかも強い風が幾重にも重なり合った雲を吹き飛ばす如く、朝夕の風が朝夕に立ちこめる霧を吹き払うように、大きな港につながれている大船の舳先(へさき・船の先端)や艫(とも・船尾)の綱が解き放たれて大海原に押し放たれるように、見渡す限りの繁茂した木々を、焼いて鍛えた鋭い鎌でことごとく薙ぎ払ってしまうように、あらゆる罪を一切残らず消え去るようにと祓い清められた。
こうして祓い清められた全ての罪は、高い山・低い山の頂から勢いよく流れ落ちて渓流となっている急流にいらっしゃる瀬織津比売と呼ばれる女神が大海原に持ち去ってくださるだろう。このように瀬織津比売によって持ち出された罪を、今度は人が近づけないほどの大海原の沖の多くの潮流が渦巻くあたりにいらっしゃる速開津比売という勇ましい女神が、その罪をガブガブと呑み込んでしまわれることだろう。このように速開津比売によって呑み込まれた罪は、今度は海底にあって根の国・底の国へ通じる門(気吹戸)を司る気吹戸主といわれる神が根の国・底の国(黄泉の国)に気吹によってフゥーっと息吹いて地底の国に吹き払ってくださるだろう。このように気吹戸主によって吹き払われた罪は、今度は根の国・底の国にいらっしゃるパワー溢れる速佐須良比売という女神がことごとく受け取ってくださり、どことも知れない場所へ持ち去って封じてくださるだろう。
このように、あらゆる罪穢をすっかり消滅させて浄化してくださるならば、この世界に罪という罪は一切ありません。
このようにいたしますので、私どもが『祓え給え清め給え』と申し上げる(祓の神事をおこなう)ことを、よくよくお聞き届けくださり、どうかお力をお授けくださいますようにと、慎んで申し上げます。
※参考資料 『神道行法の本』株式会社学習研究社