夢か現か
現か夢か・・・
意識が変容している時間が多ければ、その境界は曖昧になる。
朝方の夢だった。
わたしがいた部屋は突然宇宙船となり、どこかへ飛んでいった。
距離にしてさほど遠いところではなかったようにも思うが、時間と空間の感覚は現界とは違うのが霊界。
たどり着いた先は、なにか、遺跡のようなものがある場所。昔、ここにはなにか建物があったのだろうが、宇宙船からみたわたしの目には、残骸しか見えない。
その宇宙船にはだれかと一緒に乗っていた。
知らない誰か。今生では出会ったいない見知らぬひとだ。
宇宙船がガクンと着いた衝撃で、目が覚めた。
さて、起きてから反芻したのは、アストラル界でわたしはどこへ行っていたのだろうか?
誰と会ったのだろうか?
違う惑星。過去生。失われた文明のどこか。
今生のどこかの国という選択肢はなかった。夢のなかでもそれと分かる明らかに異世界のエネルギー。
なんとなく追いかけてみたい欲求はあるものの、まだそのときではないような気もして、思い出すに留めておいた。そのうち答えはやってくるだろう。
そして、その日の午後の深い、深い瞑想。
意識は変容し、時空と次元をいったり来たり。
見えてきたのは・・・。
川
白い箱
棺のようだった。
箱を覗いてみると、白い衣装をまとった。わたしのようなひとの顔が見える。
白い箱は、春の陽だまりのような空気のなか、穏やかな川の流れにのり、どこかへ流れていく。
その先は、海なのだろう・・・どこかの意識がそう告げる。
また別の意識が告げる。
死!
なにかが終わったのだと・・・。
また、別の意識。
現界での予定が無事終了し、霊界へ帰るときは、このような穏やかな心地になるのだろうと。
魂が過去の転生を思い出させる。
なにかが終わった。
そして、また別の意識。
なにかが始まった。
映像は、自宅マンションの窓の外。
3基ほどの、円盤? 宇宙船? が、浮遊している。
1基が、どんどん近づいていくる。音もなく、窓からやすやすと入り、横になって意識を変容させているわたしのそばまでやってきた。
映画やアニメで見るような、凄まじい爆撃音やサイトがピカピカしていることもない。
静か〜。
次の瞬間に、交信が始まったことに気づいた。
宇宙船の乗員からだろうか? サナンダからのメッセージらしい。
宇宙神子のこと。
だが、それから先は、言葉はない。
ハートのチャクラが激しく、重く、グルグルと動いている。
ハートを介して交信されている。
どんな内容だったのか?
実は、詳しい内容までは分からない。
わたしのハートのチャクラにメッセージを書き込まれたようだ。
埋め込まれたという感覚でないから、やはり、書き込まれたのだろうな。
ジャンジャンとエネルギーが落ちてきていた。
それは、その魂に出会ったときに反応し、ハートとハートを介してエネルギーがシンクロし、サナンダ、もしくは宇宙連合からのメッセージが相手の魂に届くようだ。
大宇宙の完璧がタイミングで行われる。
目醒めのための、魂への刺激、はたまた、封印を解除するための暗号的メッセージなのか。
言葉にすることのできないエネルギー、言葉を超えた大宇宙のエネルギーということなのだろうか。
時間感覚がなくなっていたので、どのくらいの間それが行われていたのかは分からない。
おそらく、30分から1時間ほどだろうか。
そう考えると、結構長い。
胸の重みが無くなったので、宇宙船はいなくなったことが分かった。
わたしの意識も徐々にこの世界へと戻ってきた。