※ご本人了承のもと掲載しております。
それは、ある日の夜中のこと。
夢見が悪く、なんとなく不安な気持ちを抱きながら目が覚めた。
何かが気になって、メールを見た。
彼女からのメッセージ・・・
「母が亡くなりました・・・」
彼女との出会いは、ゴールデンウィーク直前。個人セッションへのお申し込みだった。
それから大体月1回のペースでお会いし、3回目のセッションが終わって2週間ほど経った頃だったろうか。
お母様が入院され、すでに余命宣告されていることは伺っていた。
彼女はスターシード。
母
死
ひとりっ子
様々なキーワードに縁を感じた。
わたしは夜中にメールをみることはしない。
しかし、その時は虫の知らせだったのだろう。
「あ〜 とうとう来てしまったか・・・」
そう思った。
病院での彼女の映像が頭の中に入ってくる。 その気持ちを慮ると、言葉を返さずにはいられなくなった。
短いお悔やみの言葉で返信した。
送信直後、ここからはわたし自身のワークだと思った。
わたしが母の死を手放していないのなら、悶々と自分のこと、彼女の気持ちを交互に考え、いろんなイメージを浮かべては、わたし自身が9年前に経験した母が亡くなった病院の廊下に想いを飛ばしてしまい、寝るどころではないだろう・・・と。
だが、さすがに何年も母・死の2大ワークを続けてきたおかげで、ざわざわすることなく、思い出というイリュージョンに入ることなく、すぐに眠りにつくことができた。
えてして、クライアントセラピストは鏡同士になりやすい。
セラピストが抱える闇をクライアントが見せてくれたり、「あれ?これって、以前のわたしだ・・」とか、「あれれ? なんか懐かしいな・・・この悩み」などという場面がちょくちょくある。
そのため、セラピストは自分の問題とクライアントの問題を混同しないように、自分自身の問題はあらかじめ手放しいる必要がある。
セラピーは、クライアントとセラピストの関係性が土台にあり、それがセラピーの成果や進捗にも大きく影響を及ぼすからだ。
さて、彼女のお母様が亡くなられて、2週間ほど経った頃、彼女のセッションの日。
話は、お母様のことから、お祖母様のことなど・・・その時だった!
彼女の肩越し、窓の外、ベランダの手すりに一匹のトンボが止まった。
トンボ?
彼女の話は続いている。
だが、わたしの意識は2つに分かれた。
彼女の話を聞き続けるわたしと、トンボが気になるわたし。
彼女にトンボの存在を説明し、後ろを振り返ってもらった。
この日のセッションは、東京・青山のビル・11階。
大都会にトンボが1匹。しかも11階に。
強いメッセージ性を感じた。
トンボの存在をお知らせしたあとも、話は続く。
しかし、トンボのスピリットがグイグイくる。
今度はトンボの意味を調べよという。
そこで彼女にも話をして、ネット検索。
なるほど・・・。
トンボの霊的な意味は、「変容」「先祖からのメッセージ」があった。
トンボがやってきたときに話をしていたのは、お母様のことからお祖母様のことに話が移ったあたりだった。
お母様が亡くなってから、まだ、さほど時間も経っておらず、そのエネルギー的なものを彼女のそばに感じる瞬間もあった。
また、お母様の霊的エネルギーが仲介してなのか、お祖母様のエネルギーもやってきていたようだ。
トンボ。
紛れもなく先祖からのメッセージ。
実は、セッションのあと、彼女がビルを出ると、空からゆっくりとカラスが舞い降り、道を塞いだらしい。
カラスも霊的なメッセージをもつ生き物だ。
「変容」の扉を前にした彼女を霊界こぞって応援しているようにも思える。
この世界には様々な親子関係がある。
理想的な親子関係ではない場合も多々あり、彼女と亡くなったお母様もそうだった。
だが、その関係も強制終了。
それが、「変容」を意味するのだろう。
親に囚われて育った子どもにとって、その死は大きな転機となり得る。
彼女は今、扉を開け、踊り場にでた。 周囲を見回すと、360度たくさんの扉がある。
どの扉を開けてもいい! それは彼女の自由だ。
わたしは、彼女の魂が、この踊り場で迷わぬよう、次に開く扉を見つけられるよう見守り、サポートをする。
彼女とわたしの出会いは、大宇宙の采配。
父なる宇宙が、母なる地球が愛する娘の魂がこの世界で迷わぬよう、この世界の母たるひとの魂が異界へと旅立つ準備を始めたタイミングに出会いはやってきた。
奇しくもこの日、個人セッションの日は、東京は、お盆。
いわゆる新盆だ。
亡くなったお母様が、そして、彼女と縁のあるひとの魂が、彼女を見守っていることを伝えるために、トンボに姿を変えてやってきたのだろうと思った。
8月。
全国的にお盆の月だ。
身の回りを見回してみれば、ご先祖様からの大切なメッセージが送られてくるかもしれない。
そろそろ、彼女のお母様の四十九日だろうか。
こころ残すことなく、霊界へと旅立たれることを祈ろう。
あなたの娘はこの世界をしっかりと生きていくだろうから。
ご本人感想:
それってやっぱり夏井さんとご縁を結んだからだと思います
未だ手探りで迷うことばかりなので💦