引き寄せ。
これも段階がある。
以下は引き寄せ強度順。
魂
無意識層
感情
思考
大方のひとは、魂の願いには気づきにくい。
だから、意識化されたあーしたい、こーしたい、これ欲しい、ああなりたいを引き寄せしたいと考える。
しかし、それと、魂・無意識で引き寄せたいことには、ギャップがある。
例えば、目、頭、感情では、これが好き!と、思っても、身体、無意識、魂は、それは苦手〜、こっちが正解!ということが多々ある。
食べ物でも、味は大好き! ものすごく美味しい!って感じているけど、実は身体の方が拒否していることも多い。
美味しいとか、あれが食べたい、これが食べたいというのは、思考からのメッセージであることが多いので、実はそのひとの本質に合っていないことが多い。クセや惰性で食べてしまっていることの方が多いかも。
エンパス体質なひとは、波動の低いものを引き寄せ、それによって選ばされていることも考えられる。
異性の好みもそうだ。「このひと、運命のひと!」と思ったひとは、両親の不仲の影響で幼い頃に寂しい思いをして、少し優しくされたことを好意と勘違いした。また少し前の失恋の反動で好きになったと勘違いしたり、財産や知名度などの条件を愛と取違えているかもしれない。
引き寄せとは、「いま」の自分のエネルギーの大きさと、波動の高低で引き寄せられる。
だから、「それなり」のものが引き寄せられる。
こんなことがあった。
ある日、私は友人とランチに出かけた。
食後に飲み物がつくセットを頼んだが、一瞬考えた末に、紅茶を頼んだ。
係の女性も、印象からするなら、しっかりと紅茶だと認識していたように思う。
しかし、実際出てきたのは「コーヒー」だった。
変えてもらおうかとも思ったが、そのままコーヒーをいただくことにした。
友人もびっくりして、変えてもらった方が良いのでは?と勧めてくれたが、そのままコーヒーをいただいた。
いつもらしからぬ私の行動に友人は首をひねっていたが、私はこう言った。
「おそらく、私はコーヒーを飲みたかったんだよ」
変な話。だったら、最初からコーヒーを頼めや。紛らわしい。
全くその通り!
実は・・。
その時、私は、頭で考え、紅茶を頼んだ。
「少し前にコーヒー飲んだしな・・だから今度は紅茶にしておくか・・」
「また後でも飲みそうだしな〜・・・紅茶にしておこ!」
という具合に思考がぐるりと働いて、紅茶を頼んだのだった。
しかし、本当の願いは、コーヒー飲みてぇだったので、そっちが引き寄せられた!
さて、この経験は、色んなことを私に気づかせた。
いまは、一つの場面に様々な気づきがあるので、なんだろうな・・・漫画を見ているような、小説を読んでいるような気持ちで楽しい。
その経験が、私にどんな影響を及ぼし、どんなことを感じさせ、考えさせるのか、自分自身をじっくり観察することも、これまた楽しい。
「紅茶を頼んだのに、コーヒーが運ばれてきた」
以前の私なら、ちょっとイラつき、変えてもらおうかどうしようか、少し逡巡したかもしれない。
また、少し学びの進んだ私は、自分の想いはしっかりと主張せねばならない!と、ばかりに紅茶に変えてもらっていたかもしれない。
そしていまは、落ち着いて引き寄せとは?を考えられる私になっている。
過去と現在がつながって、意識が時のレールを行ったり来たりした。
言いたいけど言えず、逡巡する私は、母親からの影響をたっぷり受けて、自分が無さすぎた時代。
想いを主張する私は、はっきりと言い切ることはいいけれど、「主張する」「ないがしろにされたくない」と、そこに主点をおき、自分の気持ちを置き去りにしていた時代。
そしていまは、どのようにしてそれが起こったのか?その本質を理解する私の時代が始まった!
そこで気づいたのが、「引き寄せ」には強弱があること。
ひとはひとつ選択に、あらゆる思考や感情が内包されている。
その選択が魂からなのか? それとも思考から、感情からか? その動機によって、引き寄せるものが違ってくる。
より霊性の高いものがエネルギーが大きく、強く引き寄せが行われる。
ところで、「主張」について、もう少し詳しく見ていくと、
成長過程の影響で愛情に物足りなさを感じ、その後の人生も「愛」が課題になるひとは多い。
大概、愛を知らないから、自分を愛したり、大切にすることができない。
ということは、他者から愛されたり、大切にされるなど、尊重されることが少ない。
そこで、愛情や反応を得るために、お世話したり、尽くしたり、嫌われてみたりと、押したり引いたりが忙しい。
それで益々嫌われる。
大切にされたいのに、不思議と様々な関係の中で虐げられたり、みくびだされたりという位置が定位置になる。
益々自分に自信がなく、ひとが苦手になる。
それではいかん、そんな人生悲しいとばかりに、自分を守るための鎧を身につけ、過度な主張や怒りを表すこともある。
それでもやっぱり他者から何かバカにされているような気がして、さらに、知識、お金、地位、物品とあらゆる物質的な鎧を強化しようとする。
でも、周囲の評価は変わらない。
尊重されたいのに、されない。
どうして?
なぜなら、そもそも自分が自分自身を尊重せず、大切に扱っていないから。
他人にこう思われたいが先にきて、自分が自分をどう思うかが後回しになっているから。
いま、この世界ではこの現象が多いように思う。
特に女性。長く虐げられ、恐怖によって支配されたいた時代から続くネガティブエネルギーが幽界からちょっかいをだす。
この世界の波動の上昇には、女性の魂の解放が大きく影響を与える。
男性に認められないと生き残れない世界ではなく、媚びるのではなく、女性が女性性の創造的な部分をブイブイいわせていい時代の基礎固めが、いまの時代ではないだろうか。
さて、私自身のことでいうなら、主張から引き寄せの本質を理解するまでの間は、もう少し細分化されているような気もするが、それが浮かんでこない。
そこにも、何か、魂の秘密があるような気がしている。