大いなる宇宙が
八百万が
つなぐ縁。
昨日の個人セッションのこと。
いや、それよりも前日の瞑想と祈りの時間から始まった。
次の日の個人セッションのことを想いながらの祈りは、時として、クライアントの情報が送られてくることがある。それは映像だったり、メッセージだったり、音や匂いだったりと様々だ。
この日は、映像だった。
どこか池だろうか・・・沼だろうか・・・。
水辺に佇む、ひとりの女性。
それは白拍子のような、巫女のような姿に見えた。
後ろ姿だけで、顔がよく見えなかった。
映像の中でその女性に徐々に近づき、顔が見えるところまできた。
それはまるで、私の意識がドローンに乗って浮遊しているような感覚だ。
さて、水辺に佇む女性の顔は・・・鬼のような、夜叉のような表情。
優しげな後ろ姿だっただけに、禍々しいエネルギーに、私はギョッとした。
意識が一瞬その場に立ち止まり、ふたつのこころが葛藤する。
ひとつはすぐにその場を離れたいという気持ち。もうひとつはその禍々しさのエネルギーの元を探りたいという気持ち。
こころが逡巡しているうちに、その近くにもうひとり女のひとがいることに気づいた。
初めに見た鬼や夜叉とは対照的に、清らかなエネルギーを発している。
善悪を表しているのか? 陰陽? 天国と地獄?
なんにしろ、対照的なエネルギーがその場所にはあるようだ。
しかし、それがどこにつながっているのかは分からない。
何を意味しているのか? 明日のクライアントの方へのメッセージ? 私へのメッセージ?
見えたきたものは見えてきたもののままに、それ以上追求することなく。
セッション前日の祈りと瞑想は終了。
そして、昨日のセッション。
初めてお会いする方だった。しかし、いずれかの生でお会いしているのだろうなというような親しみを感じる。このところのご縁は、八百万がつないでいるのでそれもそのはず。
話の流れで、前日私が見せらたビジョンについてを問いかけてみた。
するとその方は、実家の近くにあった池のことを語り出した。
以前は池だった。しかし、今は埋め立てられ住宅地となっているとか。
しかも、そこでは自死など不幸な亡くなり方をするひとがいるとか。
それか?
「そうだ」とガイドからの返事。
すぐさま、その場所の浄化と癒しが必要だということが分かる。
クライアントの方からその場所を清めるための方法を相談された。
その時は、その地に縁のあるその方がやる方が効果的に思えた。
しかし、次に見えてきた映像は、埋め立てられる以前の池を守る女神がいて、なんとその周囲に波動の低い禍々しいエネルギーが取り囲んでいる。
不幸の死に方をして、まだそこを彷徨っている霊なのかもしれない。
そのような状態の場所に、まだ波動が上がりきっていない魂が赴くのは危険だ。
いくら八百万の守護があっても、「怖い」という人間的な感情が働いた瞬間に、波動は下がり、邪なるものがヒュンと近づいてくる。
そう。
無理にクライアントの方をその地に赴かせることは止めようとガイドが瞬間的に判断し、私に伝える。
そこでその話は一旦終わった。
セッションの全てが終わり、クライアントの方を送り出した後だった。
ガイドからのメッセージ。
先ほどから話にでていた埋立地について。
経緯は分からないが、人間界と自然界のバランスが崩れているという。
それによって見せられたのが鬼になったか、夜叉になったか、そもそもはその地を守るための地霊か八百万。
その怒りに触れた映像だったのか。
もちろん、それとその場で不幸な亡くなり方をした人々のつながりや科学的根拠は何もない。
ただクライアントの方の話を思い出せば、その場所は余り気持ちの良い場所ではないという。
清浄だったはずの池、その昔は人々の暮らしを何らかの形で支えていたのかもしれない。
もしかしたら、そこには龍神や水の神を奉る小さな祠があったかもしれない。
でも人間都合によって礼を尽くさず、まるでひとの家に土足で踏み込むような形で池を埋め立ててしまったのかもしれない。
例えば、他人の家にお邪魔するときは、多くのひとがそれなりの礼儀をわきまえた行動をするだろう。
土足で入り込まないし、勝手に冷蔵庫開けて飲み物も飲まない、食器も割らないし、レイアウトも変えない。自分の荷物を持ち込んで置きっぱなしにしない。
しかし、他人の顔色をうかがう習性のある人間であっても、異界への礼については案外無頓着だ。
人間同士の共存共栄には大賛成だが、自然も石も、動物も、この世界はすべてつながっていることを忘れようとしている。
自然は、そこを守る八百万や地霊、精霊たちにしてみれば、いわば家。
そこに礼儀もなくズカズカと踏み込みこんだり、レイアウトを変えるのならば、それ相応の覚悟は必要かもしれない。
他人の家への不法侵入は警察に通報され、罰せられる。
同じように、それが違った形で自然界から人間界へ戻ってくることも考えられる。
さて、この記事をここで書くことによって、天界への報告となる。
クライアントの方には了承いただき、書くことにした。
その地が周囲との調和のバランスを崩していること。
八百万や地霊、精霊たちのエネルギーが小さくなっていること。
人間的にいうなら、神々や精霊たちが嘆いているということ。
その地に光を送り、そこを守る八百万や地霊の怒りを少しでも鎮め、人間界と自然界が穏やかに共存できることを祈る。
日本には、ありとあらゆるところに神社やお寺、お社、祠がある。
道端にはお地蔵様と。
神様によってご利益が違うように、神社によっても役割が違うようだ。
なかなかどうして神々の世界も権謀術数溢れる世界だ。
日本にはありとあらゆる場所に神がいる。
それは、この国が高周波数の土地を有しているともいえるし、逆に、神々によって守られる必要のある不安定な土地だともいえるかもしれない。
何年サイクルで起きる?というほどに太古の昔から地震、津波、火山と繰り返している。
八百万は、「和魂」という、優しくひとを教え導くというエネルギーをもつ反面、「荒魂」という荒ぶる側面をもち、災いを引き起こすともいわれる。
異界同士は切っても切り離せない。元々ひとつだ。
ならば人間界のやりたい放題が、神界の荒々しい側面を引き起こすきっかけとならないようにしたい。
同じマンションの下の方で火災が起きれば、上階にも影響を及ぼす。
そんな関係になっているようにも思える。
ところで、この日のセッションに話を戻す。
水を司る神は、様々いる。
その中に瀬織津姫がいる。この姫神の別名が市杵島比売。
この日のクライアントの方と私をつなぐ八百万。
宇宙ソウルは、その魂によっても様々な役割がある。
無意識のうちに、この方もお役目を果たしていたことになる。
この世界の意識の変容は、ひとりでも多くの宇宙ソウルの目覚めにかかっているように思う。