雑草の役割 地球の守り人 中原 稔コラム No.6

2018.6.27  Chikako Natsui
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地球を守るために生まれてきたソウルメイトの皆さんこんにちは。お岩木山自然農園の中原稔です。
みのっちと呼んでくださいね^ – ^

皆さんは雑草と聞いてどんなイメージを抱きますか? 庭や畑に生えてくる邪魔者ですか?
強い生命力? それとも可愛らしい花を咲かせる草花ですか?


私は地球を豊かにしてくれる立役者だと思っています。

雑草という呼び方は、結局人間の都合で、役に立たない邪魔者というようなイメージで呼ばれていますが、本当は彼らこそが地球を豊かにしてくれているのです。

今回は雑草の本来の役割についてお伝えします。

あなたはこんな疑問をったことはないですか?

「雑草はなぜ生えてくるのだろう?」と。

その答えこそが、まさに雑草が担っている役割にあるのです。その役割とは大地を豊かにすることです。
そして大地を豊かにするという
ことは、地球を豊かにするということなのです。

では具体的に雑草がどのように大地を豊かにしていくのかを見ていきましょう。

まず雑草のつ特性を見てみると、成長が早く、繁殖力が旺盛で、根をしっかりと張る力が強いということです。

これは、過酷な環境にも適応する力が強いということです。

彼らは荒れた土地でも成長し繁殖していきます。そして、わずか数年で荒地を緑豊かな大地に変えてしまいます。

草の生えていない大地は乾燥しやすく温度変化も激しくなります。砂漠などはその典型ですね。雑草が大地を覆うことで、地上の温度変化が緩やかになるのです。

地球にとって砂漠とは、わずかな命しか育むことのできない場所です。しかし地球の願いとは、多種多様な生き物が豊かに暮らす場所であること。それが母なる地球の願いなのです。

大地には常に緑がある、それが本来の自然な姿なのです。しかし人間は大地をコンクリートとアスファルトで覆い、草が生えないようにしてしまいました。そして畑でも野菜以外のものはすべて邪魔者だと殺してしまいます。

しかし地球からすれば、環境破壊し尽くしている人間こそが邪魔者なのです。

これはとても悲しいことですが、最後には、地球も自らの命を守るために、そして他の尊い命を守るために、人間を排除してしまうかもしれません。

私たちは地球に排除されないためにも地球環境を守る役割をしっかりと務めなくてはいけません。地球にとっての悪玉菌ではなく善玉菌になりましょう。

あなたが今からできことは何でしょうか?

自ら考え、行動していきましょう。

話が逸れてしまいました。雑草の役割についての話に戻しましょう。

雑草は荒地を豊かにします。毎年、成長しては枯れ、成長しては枯れを繰り返し、少しずつ微生物に分解されて豊かな土を作り上げていきます。

そして数年後には低木が生えるようになり、年を追うごとに背の高い木が生えてきて、やがて森を形成します。森は最も多くの命を育むゆりかごになります。

この森が何百年とかけて落ち葉で作り上げた豊かな土地を人間が切り開き、畑にしていったのです。その畑も今では化学肥料と農薬でほとんど死んだ土になってしまっています。

昔は土地の力だけで野菜が健康に育っていたのです。しかし70年もの間、土の中の有機物は消費されるばかりで、次第に土地は硬くしまって、微生物の多様性も失われ、病原菌がはびこる大地になってしまったのです。

現代の慣行農業を続けていては畑はどんどん砂漠化してしまいます。現にアメリカでは広大な畑が砂漠と化し、雑草さえも育たなくなっているのです。

しかし大自然は少しずつ、少しずつ、膨大な時間をかけてもう一度豊かな大地に戻していくことでしょう。

たった一粒の雑草の種から再生は始まっていくのです。

なんと大きな雑草の使命でしょうか。

もう私たちは雑草などと呼べませんね。今日からは「神草」と呼びましょう。^ – ^

私の畑ではこの神草を使って土作りをしています。森が100年かけて作る豊かな土を、大量の神草の刈草を投入して作ります。神草が微生物により分解されることでふかふかの豊かな土になるのです。

この世に無駄なものは一切ありません。存在するものにはすべて役割があるのです。今は地球に害をなしている人間にも本来の役割があります。

それは、この地球環境を豊かに保つための調整者の役割です。

あなたのワクワクすることでこの地球を豊かにしてください。

それが、すべての命が豊かに生きる道なのです。

今日も最後までお読みいただきありがとうございました。

地球の守り人  中原 稔

 

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