本物の野菜は虫が食べない理由 地球の守り人 中原 稔コラム No.5

 

地球を守るために生まれてきたソウルメイトの皆さん、こんにちは。お岩木山自然農園の中原稔です。
みのっちと呼んでくださいね^ – ^

前回の記事で、硝酸態窒素を含まない野菜を虫が食べても、虫はその野菜を消化できずに死んでしまう、というお話をしました。今回はその理由について説明します。

まず大前提として、肥料をたくさん使って育てた野菜には硝酸態窒素が多く含まれます。虫はこの硝酸態窒素が大好物で、硝酸態窒素を多く含む野菜を嗅ぎ分けてやってきます。

そして、たとえば、紋白蝶ならば、キャベツなどのアブラナ科の野菜に卵を産み付けます。孵化した青虫はキャベツの葉を食べ尽くし、成長して蛹から蝶になり、また卵を産んで、餌となる硝酸態窒素を多く含んだ野菜がなくなるまで増え続けます。

この虫を人間は害虫と呼び、農薬を撒いて殺してしまいます。しかし、実は虫たちは害虫などではなく、人間にとって有害な硝酸態窒素を多く含む野菜を食べて、「この野菜は人間は食べない方がいいよ」と教えてくれている益虫なのです。

もっと言えば、神様からの使い、神虫なのです。神虫は本物の野菜、つまり、硝酸態窒素を含まない、本当に体に良くて美味しい野菜は食べません。

正確には、食べても消化不良を起こして死んでしまいます。このメカニズムを説明していきましょう。

昆虫の腸内はアルカリ性で腐敗型と呼ばれています。硝酸態窒素を多く含む野菜もアルカリ性に傾きます。同じアルカリ性なので、虫はこの野菜を食べても消化することができます。

しかし、硝酸態窒素を含まない野菜は酸性に傾いており発酵型と呼ばれます。この野菜を虫が食べても消化することができず、虫は死んでしまうのです。

人間の腸内も、乳酸菌や酵母などの善玉菌が増えると酸性となり、肉などを多く食べるとアルカリ性に傾き悪玉菌が増えます。

私の畑でキャベツをよく観察してみると、紋白蝶が卵を産みつけに来ているのが見られます。しかし、青虫は1匹いるかいないかです。何故でしょうか?

普通ならば青虫がうじゃうじゃいてもおかしくはありません。さらによく観察してみると、卵を産み付けた葉の部分に、小さな虫喰いの跡がたくさん見つかります。しかし青虫はいません。

これが意味しているのは、産み付けた卵が孵化して幼虫が葉を食べたけれども、消化不良で99%が死んでしまったということです。

生き残った1%は、子孫を絶やさないための自然の摂理なのか、それとも、私の野菜がまだ完璧ではなく、硝酸態窒素を含んでいるからなのか? その真相は定かではありません。しかし事実として、虫が食べない野菜が育つのです。

野菜が硝酸態窒素を多く含むと、虫が食べに来るだけでなく、病気も発生しやすくなります。

うどんこ病のようなカビの一種やウイルス性の病気も原因は硝酸態窒素なのです。彼らも硝酸態窒素を餌にして繁殖していきます。

しかし彼らの本当の役割は、有毒な硝酸態窒素を無毒化するための分解者なのです。人間は自分の都合だけで物事の良し悪しを判断してしまいます。そして本質を見誤ってしまうのです。

さらに、硝酸態窒素を多く含む野菜はとても腐りやすくなり、鮮度も長持ちしません。

自然栽培の野菜は、腐らずに干からびていくという話を聞いたことがあるかもしれません。これは自然栽培の野菜が硝酸態窒素をほとんど含んでいないからなのです。

奇跡のリンゴの木村さんのりんごも腐らないと言われています。

つまり、硝酸態窒素がすべての元凶であり、その原因は肥料分の中に含まれる窒素にあるのです。

窒素は動植物のタンパク質や細胞壁を形成する上で欠かせない重要な元素なのですが、その反面、腐りやすいという性質をもっています。

これは自然の摂理から見てみると、動物の死骸や排泄物が微生物によって早く分解されるようにできているということではないでしょうか。

もし仮にタンパク質が分解されにくい性質であれば、地球上に動物の死骸や排泄物が溢れ返ることになってしまいます。それでは美しい環境を保つことができません。

必ずしも窒素が悪いということではなく、窒素分を過剰に摂取してしまうことが問題なのです。

欧米人の体臭がきついのは、肉を多く食べるからだと言われていますが、彼らの腸内環境が腐敗型になっているのが原因かもしれません。

体臭がきつかったり、ワキガの人は肉を控えれば改善すると言われています。

体を腐らせないように気をつけましょう。

健康のために食べている野菜にも硝酸態窒素が含まれているという現実があります。

体にとって有毒であるだけでなく、腸内環境を腐敗型にしてしまう可能性がありますね。

健康のためにも本物の野菜を選びましょう。

畑のお肉と言われる大豆にもタンパク質が多く含まれています。

そのままでは当然腐りやすく、腐敗すると強烈な悪臭を放ちます。

しかし日本では納豆や味噌、醤油などのように発酵させて食べる文化がありますよね。だから安心なのです。

大豆は神様が「人間が動物を食べなくても良質なタンパク質を摂取できるように用意してくれた宝物」なのです。

いつでも自然の摂理は完璧です。あなたも自然のサイクル、循環に則った生活スタイルを意識してみてはいかがでしょうか?

今日も最後まで読んでいただきありがとうございます^ – ^

(文:地球の守り人 中原 稔)

 

 

地球の守り人 中原稔コラム
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