【祈り】慈悲深い木星を祀る　珍しい神社　　　天形星神社・千葉

天形星神社

〒２７０ー０１３４　千葉県流山市長崎２丁目１５７

祭神：　素戔嗚尊

天形星神社は、千葉県知事補完の神社台帳に、御祭神は天照皇大神の弟神にまします素戔嗚尊、創建は寛文二年（１６６２）と載っています。
尚御祭神は日本書紀によれば、出雲国簸川上流にて八岐大蛇を屠り、その尾より都牟刈太刀（一に天叢雲釼、後に草薙釼）を得、天照皇大神に献理、又「八雲起つ出雲八重垣妻ごめに、八重垣作るその八重垣を」とよませ給える御詠は、即ち短歌の起源とも称させられる。
（社殿改築記念の碑より）

木星が祀られているとのことだったが、祭神はスサノオ神。

はて？

どうやら神社の名前に所以があるようだ。

天形星とは、天刑星なり。

では、天刑星とは？

文字通り天の刑罰を与える星で鬼神。

疫鬼を懲らしめ退散させる善神・辟邪神たる天刑星が牛頭天王を集合されたよう。

そして、牛頭天王の本地仏・薬師如来であり、スサノオ神とは同一といわれている。

昨日書いた記事に思いがいく。

木星は慈悲深き星。

土星 クロノスの息子。冥界を支配する冥王星と海と地震を支配する海王星とは兄弟関係にある。

三兄弟は、激烈な経験から人間の意識の拡大・霊性を高める変容を支配する。

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慈悲は、人間を優しく労わる面となにがあっても前進を止めない激励の面がある。

アメとムチ

魂磨き中の人間の本性に沿っているのだろう。

ムチだけでは病んで動けなくなる。

アメだけでは怠惰になり動けなくなる。

それらをちょうどいい按配に導くのが、天にある星々の仕事のようだ。

さて、それでは天形星神社へ！

鬱蒼とした森に囲まれた神社。訪れたのは１０月終わりの頃だったので、葉っぱが少し色づいていた。

一の鳥居

参道

両側の石碑に、以前は神仏習合の名残をみる。

二の鳥居

ユニークな木々に迎え入れられた。

静かな境内。

拝殿

横に回ってみると、

本殿

石見社

「石見社の由来」

「いわみさま」は寛政年間、徳川幕府の房総三牧の野馬方総取締まりをされた旗本岩本石見守をお祀りしたお宮です。
長崎、野々下の両村は三牧の一つ小金牧の野付の村として隣接した牧内に野馬入り新田を開拓することは多年の願でした。この願望を認めてくれたのが石見守で寛政六年のことでした。この新田を原新田と呼びました。林畑です。この神殿には秣の育成、松、杉、橘等の植林がなされ薪、炭の生産も成果を上げ豊かな村となりました。
村民一同、石見守の人徳のお陰と感謝の念を深めました。報恩の一念から文化九年には「岩本大明神」の石碑を建て、明治初年にはこの碑を御神体として長崎一丁目七四二番地に境内を定め、社を設け、鳥居も建てて代々祭祀を続けて参りました。昭和六十二年七月十五日天形星神社境内に造営竣工された新社殿に遷座されました。

昭和六十三年四月吉日　根本正夫謹記

境内は小さな森が広がり、点々と石仏がある。

境内は、神仏習合のエネルギーが強く感じられると思った。

そして、それが結界となり、静かな時が過ごさせてもらった。

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