2022年12月22日。冬至。
奈良・三輪山にある大物主神に氣が向いた。
それではと、友人とともに、大神神社へ!
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大和国一宮 大神神社
住所: 奈良県桜井市三輪1422
祭神: 大物主大神
配神: 大己貴神・少彦名神
『古事記』によれば、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)が出雲の大国主神(おおくにぬしのかみ)の前に現れ、国造りを成就させる為に「吾をば倭の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山に祀られることを望んだとあります。
(大神神社HPより)
旧来は美和乃御諸宮、大神大物主神社と呼ばれた。中世以降は三輪明神と呼ばれ、両部神道の一つ三輪神道の本拠地であった。
明治時代になり「大神神社」と改名された。
三輪山を神体山とする。
大神神社は纒向・磐余一帯に勢力を持った出雲ノ神の一族が崇敬し、磐座祭祀が営まれたとされる日本でも古い神社の一つで、神奈備信仰様式をとった神聖な信仰の場であったと考えられる。大穴持命が国譲りの時に、己の和魂を八咫鏡に取り付けて、倭ノ大物主櫛甕玉命と名を称えて大御和の神奈備に鎮座した。これが三輪神社の創始である。(『出雲国造神賀詞』)
大神神社は三輪山(三諸山)を神体山として直接、拝するようになっているため本殿をもたず、山中には上から奥津磐座(おきついわくら)・中津磐座(なかついわくら)・辺津磐座(へついわくら)の3つの磐座がある。大神神社は拝殿から三輪山自体を神体として仰ぎ見る古神道(原始神道)の形態を残している。
(Wikipediaより)
友人とは、9:00・大神神社の境内で待ち合わせ。
電車の都合で、私はそれよりも早めに到着し、久しぶりに訪れた大神神社の氣を楽しむ。
二の鳥居
参道
祓戸神社
祭神: 瀬織津姫神・速秋津姫神・気吹戸主神・速佐須良姫神
手水舎
大物主神は蛇神というので、手水舎も蛇の形。
境内案内図
拝殿
ウロウロしていると、
拝殿の中では、舞の装束をつけた巫女さんたちが集まっていた。
何かあるのだろうか?
拝殿前に掲げられた札をみる。
「木霊祭」
キのレイのマツリ?
詳細は分からないが、木の霊の祀りなのだろうか。
そんなことを考えていると、
間もなく9時になるところで、
雅楽とともに、それは始まった。
遠巻きに、拝殿内で催される儀式を見学する。
すると、驚いたことに、
儀式が始まった途端に、それまでどんよりと曇り、今にも雨が降り出しそうな灰色の空が、
みるみるうちに、青空に変化していく。
冬至を挟んだ数日、日本海側を中心に冬の嵐ともいえる大荒れのお天気。
奈良も例外ではなく、週末にかけて雨や雪予報がでていた。
しかし、それがどうだろう! この青空!
快晴とはいかないが、それまで鈍色の空を見ていたこともあり、
奇跡の青に思えた。
そして、山の向こうに、太陽の光が見え始めた。
冬至の太陽!
半ば諦めていた、冬至の日の太陽が射し込んでくる。
木々の間から見える陽の光は、曼荼羅模様!(友人撮影)
陰が陽に転じ、その一瞬の統合のように思える。
三輪山の霊氣と冬至の日の太陽がシンクロし、
大神神社は独特のエネルギーフィールドに包まれた。
しばし、そのフィールドを堪能し、
次は、山辺の道にある、龍神神社へと向かう。
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ひっそりとした佇まいをみせる八大龍王社。
陽光が大きな陰の氣を和らげる。
しかし、ここに住まう龍神は、大きなパワーをもつ。
そして、間もなくそのパワーを見せつけられることになった。
龍神神社から引き返し、大神神社から友人がレンタカーを駐めた駐車場へ向かう。
車に乗り込んだ途端、雨が激しく降ってきた。
さっきまでは太陽が見えていたのに、この雨!
水が好きね、八大龍王。と、思うと同時に、天気予報通りの雨なのだろうな。
雨。激しく降る雨。
冬至・・
この感じ・・
ふと、過去の記憶が蘇る。
2020年の冬至。
島根県にある出雲へ行った時も、雨・霙・雪に見舞われた旅だった。
今回もまた、天の氣が激しい。
車で次に向かったのは、巻向山にあるダンノダイラ。
冬至の日に訪れる場所を決めた当初は、三輪山へ登拝する予定だった。
しかし、感染症予防対策のため、2022年4月から登拝中止となっている。
後からそれに気づいたものの、冬至・三輪山・大物主神。このラインのエネルギーは消えない。
そこで、三輪山に隣接する山に登ることにした。
友人の提案で、巻向山にあるダンノダイラを選んだ。写真を見た瞬間、ここだと思った。
ただ、ダンノダイラの情報を見るものの、「ここから登ります!」という詳しいものが見つけられなかった。
巻向山にある奥不動寺から行けるっぽい!という手がかりをもとに向かうことにした。
雨はさらに激しくなっている。
会話を続けるも、心の奥の方がソワソワする。
それは、行きたくないとか、不安ではない。
もっと単純な「雨が降っているのに登山は嫌だな」という単純なものだったと振り返る。
単純な思いは、簡単に魂のエネルギーに上書きされる。
行くことが決まっているのなら、
どんなに雨が降っても、
悪路でも、
寂しい道でも、
行く。
どんどん道幅は狭くなり、
前にも後ろにも、すれちがう車もない
寂しい道路をぐるぐると走り続ける。
その状況に、一度は諦めかけそうにもなったが、
行くと決まっているのなら、
行く!
だが、そうはいっても、人間だもの・・・
心の中では、「とりあえず奥不動寺にたどり着いたら、その先を考えよう」という考えも浮かんできた。
そして、ようやく到着!
巻向山奥不動寺
住所: 奈良県桜井市辻728
真言律宗の寺院。
本尊: 不動明王
不動明王を祀る寺としては、日本最古のお寺らしい。
山門
山門をくぐり、境内へ。
ひっそりとした境内。
巻向山に入ってからは、ほとんど車にも人にも出会うことが無かった。
ということは、ここに参拝客がいるはずはない。
本堂
お参りをしていると、後ろの方に気配を感じる。
分かってはいるが、人の気配ではない。
しかし、大きなエネルギーだ。
姿を見せるだろうか?
後ろを振り向いて確認。
姿は見せない。
だが、私たちに張り付くように、そばにいる。
まっ、いっか。
すると次は、屋根にある文字に氣が向く。
なんだろう? 不動明王に関係するのかな?
雨は降り続いているものの、奥不動寺にたどり着いたという安堵感も手伝って、
ダンノダイラに氣が向く。
さっきから後ろに張り付いている巻向山にある八百万のエネルギーに影響を受けたか。
ダンノダイラへは、あっちから行くのか、こっちからか、友人と話しはするが、
この雨の中、寒いし、寂しいし、積極的に行こう!と決定しずらい。
すると、本堂とは別の建屋の中に、人発見!
ご住職かな?
とりあえず、ダンノダイラについて聞いてみることにした。
どうやら、お寺の脇から山の中に入れるようで、
時間もそうはかからないようだ。
後から思えば、ここでのやりとりが、ダンノダイラへ向かう氣がわいてきた。
天気も悪いしなどと引き止められたら、 それに反して向かうことは無かった・・・と、思う。
ご住職らしき方とのやりとりの直後にはもう、身体がダンノダイラへ向かっていた。
そうはいっても、悪天候で、道はぬかるみ、滑る。
90度とはいかないが、かなり角度のある坂を登る。
またしても、心の声は「え〜、ここ登れるの〜?」「降りる時はもっと大変だよね〜」「行く〜? 止める〜?」
繰り返すが、魂は少々の泣き言は破壊する。
登りに集中しろとばかり、ズルッと滑った。すると、次の瞬間、面白いことに、ふんわりと体は軽くなり、誰かに両手をもたれているように、しゃんしゃんと足が動く。
自分でもびっくりするほど悪路を素早く駆け上がっていく。
途中から、これはわたしのなせる技ではないと気づく。
神事・神業!
唖然としながらも、息があがることなく、ぬかるみ滑りやすくなった坂道を登りきった。
すると、目の前には、幻想的な景色が広がっていた。
なにかの物語に入り込んでしまったような気になる。
先にある何かを守るかのように、周辺を覆い尽くす霧。
それは、私たちを歓迎し、部外者を遮断する。
意識が大きく変性していっているのが分かる。
違う次元・違う世界にどんどんと入っていく。
ダンノダイラへの道は整えられ、歩きやすくなっている。
間違えることは無さそうだ。
そうはいっても、道を外れれば転がり落ちる。氣を保とう。
狭間の世界にあって、霊的意識とひと的意識が交互に入れ替わる。
ところで、ダンノダイラとは?
そして、私たちが向かおうとしている場所にはなにがあるのか?
ダンノダイラ
かつて、古代出雲族が暮らし、祭祀を行った場所とされる。
「出雲」の名は、日本全国で見受けられる。
そういえば、昨日訪れた枚岡神社が鎮まるのも、出雲町だった。
ここもまた、「奈良県桜井市出雲」。
現在の島根県にある出雲から移り住んだのか、
はたまたこちらが先で、島根県に移り住んだのか。
情報などをみると、前者の意見が多いようだが。
どちらにしても、ここにもひとつの国譲りがあったようだ。
大和に住む出雲族。
大和族に追われ山中へと逃げ延び、そこでムラを形成した。
しかし、そこからもまた追われるようになる。
三輪山にある大物主神。日本書紀では、大国主神の和魂とされる。
大国主神といえば、出雲の神さん!
大和族は祟りを恐れ、征服した出雲族が信奉する大国主=大物主を三輪山に祀ったのだろうという説もある。
大国主神にとどまらず、八百万を祀ることの大きな意味は、鎮めることもでもある。
神社とは、地震を引き起こす大鯰を抑えつける要石のようなものともいえるだろう。
古事記や日本書紀の編纂は、後年、大和族が行っている。
「一方聞いて沙汰するな」ではないが、
正しいとされていること、代々伝わるストーリーも、
そうかもしれないし、
そうじゃないかもしれない。
自分で見て聞いて感じて、経験して、判断する。
その視点も大事なのだろうと思う。
ところで、ダンノダイラを訪れた目的は、
冬至のこの日、大和出雲族が祭祀していた磐座へ参ること。
道は整備されているとはいえ、霧が漂う中を歩いていると、
本当にここでいいのかと、少々不安になった。
すると間もなく、案内らしきものを発見!
それに勇気づけられて、先へ進む。
すると、「磐座」の案内!
ようやく来た!
しかし、それらしきものが見当たらない。
インターネットでチラ見したところ、大きかった記憶がある。
キョロキョロ・・
すると、こちらの氣に反応したように、周波が送られてきた。
そちらへ視線を向ける。
どっかーん!と、磐座!
磐座
そして、また道なき坂をよじ登る。
近づくほど、感覚が磐座の大きさを捉える。
内側から湧き上がる感覚があった。
磐座には、古代の名残が残る。
反応するだろうか?
呼びかける。
大きな磐座から少し離れたところにも、小さな磐座がある。
大和にあった古代出雲の人びとは、
ここを依り代とし、祈った。
祈り続けた。
あれ? それまで白く立ち込めていた霧がはれてきていた。
すると、こちらの目の様子や意識も違うのに気づく。
例えていうなら、異世界から戻ってきたような感覚だろうか。
いや、どっちが異世界なのか、分からない。
とにかく、磐座の祀りのあとは、違った意識になっていた。
霧がはれたところで、追い立てられるように、きた道を戻る。
最初に見つけた案内まで戻り、もう一度じっくり見てみる。
すると、この上に天壇跡があるらしい。案内には、日本式天壇跡かと記述されている。
天壇は、中華人民共和国北京市東城区に位置する史跡で、明朝から清朝にかけて、皇帝が天に対して祭祀(祭天)を行った宗教的な施設(祭壇)である。
皇帝が天を祭るための儀式を執り行う場所である。毎年冬至に豊作を祈る儀式を行い、雨が少ない年は雨乞いを行った。
(Wikipediaより)
天壇跡をみるのは、とても興味深い。
ここも祀りが行われた場所。
それではと、また道なき坂を登り、天壇跡へ。
もうちょっと、異世界・異次元のエネルギーに浸っていたい思いつつ、
一方では帰りを急がせられる感覚がある。
これまでの経験で理由は分かる。
異世界・異次元に入るのには、エネルギー体が大きく変性する。
そうしないと、界を越えられないからだ。
しかし、そこに長くいると、こっちには合うけど、あっちには合わなくなる。
波動が高まりすぎて、現在の地球の波動に合わなくなってしまうのだ。
すると、あっちに戻ったとき、心身に違和感を覚える可能性がある。
ウルトラマンに似てるかな。
上記のことはすべての人に起きる現象ではないし、ダンノダイラが怖い場所というわけでもない。
条件が揃った時、それは起きる。
あるシンクロニシティが起きたとき、それは起きる。
そっちの方が正確な表現かもしれないな。
猿?が鳴いたので、帰ろう!
案の定、上りの時とはまるで別人?と思えるほど、帰り道はおっかなびっくり、ずるずると坂道を降りる。
奥不動寺の駐車場に帰る頃になって、それまで雨に濡れていた冷たさや身体の冷えを一気に感じた。
お腹も空いている。
ブルブルしながら車に乗り込み、巻向山を降りる。
すると、青空が見えてきた。
気持ちが軽くなりながら、思い出したのは、旧約聖書にでてくるシナイ山。
主がモーセに語らうとき、雲が垂れこめた。
車中で友人とふたり、お互いを労う。
12月22日。冬至。
そして占星術では、やぎ座が始まった日。
やぎ座は土星と結びつき、課題を与える。
その通り、「信」と「勇」を試されたような時間だった。
ところで、古代出雲族と大和族の話に立ち返るが、
はるか昔、日本はさまざまな民族・王朝があった。
それが戦いに勝ったり、負けたり、統廃合され、今に至る。
すると、それぞれの民族や王朝が信奉していた八百万がいたであろうが、当然、勝った民族の八百万にすげ替えられる。
名前を変えられ、場所を移し替えられ、神威の表記も変更されることもあったかもしれない。
地の混乱はもとより、
地の八百万と結びついている人間も混乱する。
本音と建前
日本人を表現する時にそう表現されることがあるが、
その影響もあるのだろう。
八百万もまた、本当の名前を取り戻す必要があるのだろうか。
2022年 冬至の旅は続く!
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