アーユルヴェーダとは
人間は単純に骨や筋肉、血液などの目に見えるものだけで構成されている訳ではありません。
人間は「骨や筋肉などの物質的要素+精神+魂」
で出来ているとアーユルヴェーダの古典書には記されています。
アーユルヴェーダ(Ayurveda)とは生命(Ayus/アユス)と学問(Veda/ヴェーダ)という二つの言葉の意味合いを持つもので、生命に関するあらゆる知識を授ける学問を指します。アーユルヴェーダは
「生命とは肉体、精神、魂が常に結びつき、一体となっているもの」
と定義されています。
現在ではWHO(世界保健機構)でも健康の定義についてアーユルヴェーダの定義と同様の事を述べていますが、アーユルヴェーダでは5000年前から言っていました。
一日の時間の変化、季節や年齢の変化に応じた過ごし方というものがあり、それらの指示に従って生きる事で健康や長寿が保たれるとしています。衣食住はもちろんのこと、心の持ち方など生きるために必要なバランスの取り方などの大切な事を教えてくれるものです。
アーユルヴェーダは以下の8つの部門から成り立つ医学です。
- 内科
- 小児科
- 一般外科
- 頭頸部外科
- 毒物学
- 鬼神学(1精神病学 2感染症 3超自然力による疾患を含む)
- 老年医学と強壮法 身体組織の質の改善により抵抗力を高め、老化を遅らせるための方法
- 強壮法
生殖細胞の質の改善によりより健康な子供を産み、活力を保つための方法良い子孫を残すための方法です。
上記のような医学ではありますが、先にも述べているように季節や時間の影響による環境の変化から受ける心身への影響を最小限に抑える、あらゆる不調・病気を未病という初期段階で捉え深刻になる前に自分自身で解決できるように導く学問であり、またはスパイスや植物を使ったキッチンファーマシーや食事によって心身の健康を保つセルフメディケーションの分野もあり、有名な額にオイルを垂らすリラクゼーション法や目をオイルに浸す施術はリゾート施設ではリラクゼーションや若返りに。病院では治療として行われています。エイズに関する特効薬もアーユルヴェーダから発見されるのではないかと言われています。
古代から伝わる治療法だけではなく、現代の新しい疾患に関しても研究がすすめられていて、古い歴史がありながら、時代の変化に合わせ現在も進化しているのがアーユルヴェーダの特長です。
人種や地域、性別などを越え、誰でも日常生活や人生のあらゆるステージで活用できるのがアーユルヴェーダの知恵の大きな魅力です。
※アーユルヴェーダの起源や発祥については諸説あり、この限りではありません。
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この記事の著者紹介
ライフバランスアドバイザー。高校生の頃からインドに興味を持ち、心身のバランスを崩した事をきっかけにインド伝承医療アーユルヴェーダを学び10年。長年の経験と知識で多くの方の心身の悩みを解消している。