アラハバキ神を求めて!
道ひらきの神 猿田彦大神に会いに行く!
関連記事:
【祈り】アラハバキ神を求めて! 会いに行ったのは道ひらきの猿田彦大神! 猿田彦神社・京都
ご祭神 猿田彦命 (別名社 白鬚明神・比良明神)
ご由緒
近江最古の大社で、社記によると垂仁(すいにん)天皇の25年(第11代・2000余年前)、皇女倭姫命(やまとひめのみこと)が社殿を御創建(御再建とも)、天武(てんむ)天皇(第40代)の白鳳(はくほう)3年(675)勅旨(ちょくし)を以て「比良明神(ひらみょうじん)」の号を賜るとある。
当社の縁起(えんぎ)は謡曲(ようきよく)「白鬚」<観阿弥(かんあみ)作>にも謡われ、日本全国に約300の分霊社(ぶんれいしや)が祀(まつ)られている。
御祭神の猿田彦命(さるたひこのみこと)は、天孫(てんそん) 瓊瓊杵尊(ににぎのみこと) 降臨(こうりん)の際に先頭に立って道案内をされた神で、導き・道開きの神として知られている。当社にお祀りされている猿田彦命は白髪で白い鬚を蓄えた老人のお姿で、御社名の由来にもなっている長寿神である。
(以上、白髭神社HPより)
全国にある白鬚神社の総本社とされる。沖島を背景として琵琶湖畔に鳥居を浮かべることから、「近江の厳島」とも称される。
国史に「比良神」と見える神名が当社を指すとされており、元々の祭神は比良山の神であるともいわれる。人格神が猿田彦命とされた由来は不詳であるが、猿田彦命は水尾神社(高島市拝戸)の縁起『三尾神社本土記』にも見えることから、両社の密接な関係が指摘される。
白鬚信仰の多く分布する近江国や武蔵国北部・筑前国には渡来人が多いことから、それら渡来人が祖神を祀ったことに始まるという説もある。当社の周囲には、背後の山中に横穴式石室(現・末社岩戸社)が残るほか、山頂には磐座と古墳群が残っている。
(以上、Wikipediaより)
アラハバキ神を求め、猿田彦大神がお祀りされている白髭神社にやってきた訳だが、意味深なのは、Wikipediaから抜粋した上の文章の中に、「白鬚信仰の多く分布する近江国や武蔵国北部・筑前国には渡来人が多いことから、それら渡来人が祖神を祀ったことに始まるという説もある。」
私のアラハバキ神との出会いは、武蔵国。埼玉県にある氷川神社だ。
渡来人。渡来人の祖神。
一説には、白髭(しらひげ)の「しら」は、新羅(しらぎ)の「しら」を意味するという説もある。
興味深い。
さて、京都から滋賀へ。
在住の神子とご家族に協力いただき、車で滋賀県高島市にある白髭神社を目指した。
進行方向、左手には比叡の山々、右手には琵琶湖。
車が進んでも進んでも、右側には琵琶湖。
改めて、この湖の大きさに驚いた。
参ったのは、2021年11月。
この時の琵琶湖は記録的な水位低下。普段は見えない坂本城の石垣が見えるとかで話題になっていた。
といっても、前日までそれを知らず、ライトワークで訪れた京都 鞍馬山登拝ですれ違ったグループの方が話していたので、ようやく知り得た。
それもあってか、鞍馬寺の次に参ったのは、大きな水の神が鎮まる貴船神社。
水の氣をもって参りましょう!
そんなことを思い出しながら、紅葉に彩られた山々と琵琶湖を交互に眺め、車中を過ごした。
あれから2ヶ月以上経っているが、まるでこれから舞踏会へ出かける貴婦人のような山の華やかさを、今も思い出す。
大津から白髭神社へ向かっている時、どうやら私は周辺の八百万とシンクロし、意識は違う次元にあったようだ。
そうこうしているうちに、白髭神社へ到着!
天の氣が強く、陽の光がとても気持ちの良い日だった。
それは、天の氣を受けいれるための琵琶湖という大きな受け皿があるからだろう。
鳥居をくぐり、
本殿・拝殿
本殿・拝殿の横には、謡曲「白髭」についての説明書。
謡曲「白髭」は、白髭明神の縁起を語って祝言を述べる曲で、そのあらすじは、時の天皇に夢告があり、白髭明神に勅使を差し向け参拝させると、白髭明神は老漁夫の姿で現れ、比叡山が仏法結界の地となった由縁を語り、社壇に入り天女・竜神をつれて現れ舞を舞って奇特を示し、天皇の御代を祝福するというもので、能の曲目の中でも神物として尊ばれました。((一社)東京滋賀県人会 いま滋賀.JPより)
本殿・拝殿の後方には、摂末社がある。
天満宮・稲荷社・寿老神・弁財天社
八幡三社(八幡神社・加茂神社・高良神社)
皇大神宮(内宮) 豊受大神宮(外宮)
岩戸社
古墳の石室前に祠が建てられ、天岩戸として祀られている。(Wikipediaより)
磐座
裏山周辺には白髭神社古墳群といって、古墳がいくつも点在しているという。
ご神木
まるでジブリ映画に出てきそう!
ダイナミック!
岩戸社以降は林になっているのだが、独特のエネルギーを放つ。
琵琶湖の水が少なくなっているのも納得。
山の水分が少なくなっているように思えた。
どうしてか? 山が生みだす水が少なくなっている。
どうしてか?
しかし、光の儀式をしてみれば、木々たちも、地にある氣も反応する。
おとなしめな木々たちが、静かに反応し始める。
天地の氣が調和し始めた。
天の氣が強くなる。
陽の光が特性を顕す!
林のなかで、ひとしきり木々たちとコミュニケーション!
意味は分からないが、なんとなく離れがたい場所だった。
その後、琵琶湖に立つ鳥居を見にいく。
歩道が無く、危険なため、近寄っての撮影ができない。
遠近が分かりにくく残念だが、鳥居は琵琶湖の中に経っている。
白髭神社。
さまざまな面白い説がある。
冒頭にも記した通り、元々のご祭神は比良明神とされ、比良山の祭祀だったという。
さらには、「ひらやま」の「ひら」とは、黄泉の国へ通じるという島根にある「黄泉平坂(よもつひらさか)」の「ひら」と同じように、境界を意味するというのだ。
なるほど、白髭神社裏山には古墳がいくつも点在しれいるといわれるので、確かに境界であるといえるだろう。
あの世とこの世の界。そういうとなんだか怖いようにも思えるが、肉体の死を指すのではない。
死と再生。死んでまた蘇る。
人生の転機、とあるステージが終えることを「死」。そこからまた新たに始まることを「蘇り」「再生」を意味する。
それが後世には、白髭を蓄えた老人の姿とされる猿田彦大神がお祀りされ、道ひらきのご神徳はそのままに、合わせて延命長寿も加えられたのだろうか。
この地は、エネルギーが幾重にもなっている。
琵琶湖
道路
白髭神社の本殿
摂末社
天岩戸 ご神木
古墳群・・・
ひとつひとつの領域ごとにエネルギーが違う。
まるで支配しているリーダーがそれぞれあるようだ。
そして、それを統括するのは?